世界の果てに。secret.3
「入る、よ」
コクンコクンと弱々しく頭を振る黒髪をもう一度だけ優しく撫でて、グッと腰を下ろせば、相変わらず白く、だけどほんのり汗ばんだ背中は少し緊張したあと、しなやかに甘い声と同時に
………………仰反る。
十分慣らしたナ カは案の定俺に絡みつき、前に前にとその身体を揺らせばその具合は強くなる。
若かりし頃とは違うリズムでその身体の反応を見ながら刻むと
焦ら、さないでよ
なんて、シーツを握りながら言うあたり、本当に
可愛くて
可愛くて。
「焦らしてねえよ」
「うそ、だ」
「じゃあ、さ」
にのが
動いてみ?
腰を優しく撫でてやると、その腰は一瞬躊躇したものの、ゆっくりゆっくり俺の前で縁を描き、その度漏れる吐息に
………………喉が鳴った。
『やっぱ、無理』と潤んだ瞳で望まれたら、もう自制なんて流石の俺も保てる訳なく、激しく 突き上げたら一瞬で白い肌が激しく震え、溶けた。
荒い息が整うのすら許さず更に進めれば、『イ ったばか、り』と か細い声が何度か聞こえたけれど、その声はすぐに消えて、
モット
モット
と、俺を煽る。
「何回イ きたい?」
と意地悪く聞けば、答えは返ってくることなく、その代わりにナ カがキュッと閉まり、その締め付けに耐えながら突き動かせ ば、三回目の震えと同時に俺の限界が来た。
「今日のお前、すげえのな」
「だって、大野さんと次に、、、」
「ん?」
「ううん、なんでも、ない」
その先の言葉なんて聞かなくてもわかるし、『お前次第だよ』も口を塞げば
そうだ、ね
と、柔らかな指先が俺の首に回った。