本来光栄でありがたく受け取るべく聖火が、国境を越え渡れば渡るほど

はた迷惑なシロモノと化しています。


5大陸が国も人種も宗教観も外して、スポーツという手段を使い、公正かつ

平等なルールに則って、選手も応援者も同じ夢を抱き、目標を掲げそれを目指し

武器や暴力が無くとも、健全な勝負や勝敗を決める事が出来るのだという

そういう平和的なつながりを作る為に、オリンピックは開催されていると認識しています。

そして聖火リレーとは、その心や結束を次の国に託す為の大事な綱渡しです。


自らの記録に挑戦し、表彰台の頂点に上る事を夢に、日々苦しい練習と努力を重ねてきた

代表選手に対して、まわりがこんな騒動を起こし妨害していていいのでしょうか。


こういう催しを全ての人が賛同して協力するかは、色んな考え方がありますから

それは無理としても、異常な警備体制や感情むき出しの群集が取り巻く中での

今の聖火リレーはやっぱりおかしいです。


開催を司るオリンピック競技会、招致し選ばれた開催地、主旨に賛同した参加国

このリレーを通して見えてくるのは、見栄や意地や利益やメンツや自己主張という

人間の卑しいエゴばかりではありませんか。


聖なる火よりも、もつれた人間の感情の火を、種火を残さず沈下させてくれる聖水が

空から降ってこないかしら。

そうなれば、みんなが頭を冷やせるのにね。