中国で起きた大地震の被害には、本当に驚かされました。
未だにガレキの下敷きになって、助けを求めている人々の事を考えると
気の毒で可哀想で居たたまれない気持ちになります。
天災のむごさと、自然の力にはどうしても逆らえない
人間のもろさを目の当たりにしました。
実は1ヶ月前自分の職場で、中国出身の女性が働き始めたのですが
その方の旦那さんが、丁度中国に帰っていると聞いていました。
昨日はその女性は公休日だったので、地震の事をその人に聞くのは
今朝が始めての事でした。
「中国出身の女性」と書いたのは、すでに中国の国籍を捨てて
日本の国籍を夫婦で取得しているからです。
だから中国出身の日本人という事でいいのかな。
帰化の仕組みは、実はよく分かっていません。
とは言っても、旦那さんは中国に今行っているんだし、その女性の親兄弟や
親戚はあちらにいるのだろうから、やはり心配はかなりしていると推測しました。
中国の悲惨な状況を知って、さぞかし心を痛めているんだろうなあと
お休み中の彼女の気持ちを勝手に想像していました。
生まれ育った国を捨てたとしても、やはり故郷には違い無いでしょうし
内心は居ても立っても居られない位動揺もしているだろうし
仕事にも出てくるのも気が重いのではないかと・・・。
だから根掘り葉掘り訊ねるのも失礼かなと思いましたが、知らん振りも出来ません。
今朝ロッカールームで着替えが一緒になったので、何気なく地震の事を話してみました。
聞くところによるとその女性の故郷は、震源地からもっと北に行った所なので
どうやら地震被害のあるところには、身内や親戚は住んでいないようです。
何となく聞きづらかった事を切り出せたので、それにしても今回の地震はすごかったねと
ニュースで見た状況など、中国の被害の大きさや、潰れた小学校やがけ崩れの事など
大変な事になったねという思いを込めて、その女性に話しました。
自分では何となく慰めてあげたい気がしていたのです。
私の話を聞いて、彼女が私にこう言いました。
聞いている最中もそうでしたが顔はニコニコ。
普通に自然に明るい笑顔で、片言の日本語でこう言いました。
「○○サン アマリ シンパイシナイホウガ イイデスヨ
ニンゲン 死ぬときは死ぬ ドコデ死ぬかは ダレニモ ワカラナイ
ダカラ ワタシハ キョウ タノシイコトシヨウト カンガエマス」
さぞかし沈痛な面持ちで地震災害の感想が帰ってくると思いきや
そのあまりにもそっけないコメントに一瞬
え?! ( ̄□ ̄;)
何と!
心配した方が、逆に心配されちまったのですよ!
なるほど。
国籍を変えられる人には、このくらいの前向きさと強さと割きりさが無ければ
その決心はつかないものなのか。
私の次元の違う心配事は、ぎゃふんと打ちのめされた気がしました。
さすがだ。