入門手続きが終わり、入門しますと「初心者講習」を五日間することになります。
ただ坐るのみ 刀の長さが適正か観る 鞘引きをして刀を抜く
「座禅をする」
無外流の流祖「辻月丹資茂(つじげったん すけもち)は
二十年の参禅により流名を偈よりとり無外流(むがいりゅう)としたのは元禄六年(1693年)のことです。
一介の剣客でなく剣者と共に禅者でもあり学者でもあった
月丹(げったん)は吸江寺(きゅうこうじ)を訪れる大名たちと対等に語ることが出来ました。
中には小笠原佐渡守長重、厩橋の藩主・酒井勘解由忠挙、土佐藩主・山内豊昌などがいたと言われ、無外流剣術に入門した50人以上の大名の中で特に熱心に無外流を学んだのは
譜代大名筆頭の酒井雅楽頭家(うたのかみけ)、外様の雄・仙台藩伊達家土佐藩山内家、武家礼法を継承し京都所司代や家老も勤めた三河吉田藩小笠原家の各藩主だったと言われています
禅・茶道(茶友)でのつながりは剣術指南まで拡がったということですね
元禄赤穂事件で無外流との繋がりで意外と知られっていない無外流の弟子がいます
将軍側用人の柳沢吉保です。この時代にはすでに大老格で幕府の最高実力者で
「忠臣蔵」フィクサー?であるかのようなドラマ仕立てになっているのもありますが?・・・違いますよね
(少し脱線しました無外流歴史の深堀はこの辺で割愛します)
初心者講習の内容は「礼作法から始まる」・・・「礼で始まり礼で終わる」という言葉は誰でも聞いたことがあると思いますが礼は「挨拶」や「言葉・態度」も含め、過去に指導(師範)する人に対し無礼な言動・態度の輩もいましたので「言葉の言動や態度」は厳しく指導して参りたいと思います。(厳罰:出入り禁止や破門)
例1)として過去に都内での道場入室の際「こんにちわ~おっす!」という挨拶したものがいました。
例2)大会や他会試合・道場内模擬試合でも試合結果の勝敗で、
「なんで俺が負けなんだ・・・」と相手との対戦で己の反省や謙虚さが無く、
審判を批判したり八つ当たりをする輩。
例3)他の道場で稽古して習う先生からは〇〇先生からは「このように習っていますから、または教えていただいた・・・」と言い放ち、形の違いをあきらさまに断言して、皆の前で指摘した形通りに行わない弟子もいました。
例2・3)の事例は他会でも潜在的には多いのではないでしょうか?私の稽古場面での結果は、このような言動を言い放った方は、やはり稽古後には長くいられなくなり退会するようになりましたね~
三角を作り親指と人差し指を 入室時の礼 刀の渡し方、受け取り方を學
付けて「礼をする」 背筋を伸ばし敬う礼をする
道場での刀の置き方 壁側に刃を向けて刀を置く 子供の集中力は短い(20分)
基本一の横一文字の抜きつけの動作 基本二の抜き打ちの▲逆袈裟の動作
基本技の一と二の居合形を実践してみる①基本一の横一文字②基本二の逆袈裟
抜き打ちの違いと特徴を知る。反復動作をして型から形になるように稽古をする
代表的な「居合形」を観る 剣術・組太刀を知る ソフト剣で間合いを確認する
※代表的な居合形の動作、流れを分解して理解を深め実践し体験してみる
左は後の先で対敵の脇下から逆袈裟で切り上げ、下がる敵に左足を踏み出して
右袈裟で斬る・・・倒れた敵に敵付けし(右画像)蹲踞(そんきょ)弔いをしてから納刀する一連の動作に対敵を立てて、形の理合いを理解し実践体験するとより理解が深まると思います。
昨今の時代では言葉使いや態度、礼作法は、なかなか指導しても直ぐに癖も治るわけでもありませんが、これも指導修行の反復指導で時間をかけて直していきたいと思いますね~その始まりが最初の「初心者講習」ですね ではまたね~