あー、入力するのに勇気がいったよ・・・

 

 

でも、ちゃんと本のタイトルですから。

 

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ただいま、三泊四日の吉方位旅行中です。

もちろん、おひとりさまであります。ひとりは気楽です。

 

旅行といえば、本来なら観光するべきなんでしょうけど、あいにくの天気だし、ホテルでごろごろしてます。

車の故障のため、急遽公共機関での旅となり、不便なところに時間をかけてやって来ました。大雨の影響で電車が止まったりしましたが、思っていたよりはスムーズに来れました。

 

持ってきた本を読んだり、ブログを書いたりしています。

自分の思っていることを書くのは、私のストレス解消法の一つでもあるので、充実してますよ(^^♪

 

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さて、旅行中、「夫のちんぽが入らない」を読了したので、紹介します。

 

<扶桑社のサイトより転載>

 

“夫のちんぽが入らない”衝撃の実話――彼女の生きてきたその道が物語になる。

 

2014年5月に開催された「文学フリマ」では、同人誌『なし水』を求める人々が異例の大行列を成し、同書は即完売。その中に収録され、大反響を呼んだのが主婦こだまの自伝『夫のちんぽが入らない』だ。

同じ大学に通う自由奔放な青年と交際を始めた18歳の「私」(こだま)。初めて体を重ねようとしたある夜、事件は起きた。彼の性器が全く入らなかったのだ。その後も二人は「入らない」一方で精神的な結びつきを強くしていき、結婚。しかし「いつか入る」という願いは叶わぬまま、「私」はさらなる悲劇の渦に飲み込まれていく……。

交際してから約20年、「入らない」女性がこれまでの自分と向き合い、ドライかつユーモア溢れる筆致で綴った“愛と堕落”の半生。“衝撃の実話”が大幅加筆修正のうえ、完全版としてついに書籍化!

 

これは、著者のこだまさんの18歳から38歳までの自伝です。

大学生からの時から付き合って結婚したご主人との間には、お子さんがいません。

「子どもがいない」ことに対する葛藤の部分を読むと、胸が詰まりました。そして、周囲の心ない言葉に傷つく場面に腹を立てたり、悩む気持ちに共感したり・・・。

真面目で、不器用で、純粋で、一生懸命なのに、なぜかうまくいかなくて、「どうしてこうなっちゃうんだよ・・。」という展開に、ハラハラしながら読みました。

以下は、引用になります。本を読むつもりのある方は読まないでくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子どもがいないことに対する周囲の反応で傷つく場面がいくつか出てきますが、一番残酷だと思ったのは、実母が義父母に謝罪に行く場面。

 

P166~

「うちの子の身体が弱いために、お宅の後継ぎを産んであげることができず、本当に申し訳ありません。うちの子は、とんだ欠陥商品でして、貧乏くじを引かせてしまい、なんとお詫びをしてよいか。」

 

こだまさんは

 

知らない町に置き去りにされたような寂しさとむなしさが一気に押し寄せてきた。

 

にもかかわらず、

 

私は心の中を「無」にしてやり過ごそうと、目の前の鮨をつまんだ。 

~中略~

私は「美味しい。美味しい。」と頬張りながら、自分の表情が曇っていないか、深く傷ついているように見えていないかと、しきりに気にした。三人が私の食い意地の悪さをけらけらと笑っているのを見て、ほっとした。鮨なんて、好きじゃなかった。

 

切ない。切なすぎる。

 

こだまさんは、何度も理不尽な辛い思いをするのだけれど、最終的には、「それはすべて無駄ではなかった。」と気づきます。

いろんな葛藤を乗り越えて、少しずつ自由になっていきます。

「ちんぽが入らない」という事実は変わらないけれど、前向きに生きられるように変わっていくのです。

 

物語は、しつこく子育てを勧める、生命保険の女性外交員に対する思いを綴って終わります。

 

p195

子を産み、育てることはきっと素晴らしいことなのでしょう。経験した人が口を揃えて言うのだから、たぶんそうに違いありません。でも、私は目の前の人がさんざん考え、悩み抜いた末に出した決断を、そう生きようとした決意を、それは違うよ、なんて軽々しく言いたくはないのです。人に見せていない部分の育ちや背景全部ひっくるめて、その人の現在があるのだから、それがわかっただけでも、私は生きてきた意味があったと思うのです。そういうことを面と向かって本当は言いたいんです。言いたかったんです。母にも、子育てをしきりに勧めてくるあなたのような人にも。

 

この部分を読み返すと、涙が出ます。本当にその通りだな、と思います。

辛い経験をくぐり抜けてきた人は、簡単に誰かの人生に口出ししたり、残酷なことを言って傷つけたりすることはないでしょう。

だけど、順調な人生を送っている人は、平気で土足で踏みにじるようなことをして、自分がひどいことをしたことに全然気づかないことがあるのです。

私も子どもを授からず、思い描いていた通りの人生を歩めなかった人間の一人だけれど、そのおかげで分かったこともあるし、やっぱり無駄はなかったんだと思いたいです。

そんなことを考えた一冊でした。

 

 

 

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