美保神社へ参拝のあと、昨年12月26日に除幕された新妖怪ブロンズ像の一体の“たにぐく(多爾具久)”さんが坐(おわす)“久具谷社”へもお参りいたしました。

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-たにぐく(水木しげるロード) 2013.01.13

 

正確には、2010(平成二二)年末からの大豪雪で本殿や拝殿が倒壊したために、現在は一時的に“美保神社御本社”に遷座されています。

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-美保神社・拝殿・本殿 2013.01.07

 

また、再建のため寄付が募られています。

 

久具谷社へは、美保神社の脇から急な参道を越えるか、仏谷寺(ぶっこくじ)脇の自然散策路からお参りするかふたつの経路があります。

 

しかしながら、先の大豪雪による倒木や地すべりなどで、参道が埋もれたり、消滅したりで道なき道を進むことになります。

 

昨年の3月14日に訪れた時は、人が立ち入った形跡があり、悪路ながらもまだマシな状況でした。

 

それからおよそ10ケ月を経て、その道のりはさらに過酷になっていました!! 元々分かり難かった細く険しい道のりは、倒壊した木々や生い茂る草に覆われさらに厳しくなり、所々で道が消えています。

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-久具谷社 2013.01.07

 

この先を考えれば、この程度は序の口です。 ま新しい足あとを頼りに進んでいましたが、その足跡も途中で諦めたようで消えてしまい、前回通った記憶を辿り、勘を頼りに前進するしかありません。ただ、前回訪れた時にはなかったと思われるトラップが大量に配置され往生しました。そのトラップとは棘棘の植物、太い茨です。行く手を遮るように、通り道の真ん中はもちろん

 

至る所に配置されています。

あらかじめ軍手を準備して行ったので多少気休め程度にはなりましたが、本当に気休め程度・・・(笑)

 

次回はまちの道具屋で作業用の厚手のゴム手袋を買って、もしくはトラマナを覚えてから行くようにします(笑)

 

長く感じた斜面を登りきり、下るとすぐ脇に鳥居があります。

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-久具谷社 2013.01.07


それにしても、訪れた日の前日まで続いた悪天候の影響のせいか足元の泥濘(ぬかるみ)が酷いな・・・

 

特殊部隊用ブーツで来て正解でした。

 

鳥居をくぐり参道を境内へと進んでゆきます。

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-久具谷社 2013.01.07


前回に比べ石段もさらに浮き上がって崩壊が進んでいるようにも見えます。

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-久具谷社 2013.01.07


拝殿・本殿前の境内にも思った以上に草木が生い茂り、棘棘トラップもあちこちに仕掛けられていました。

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-久具谷社 2013.01.07


人の立ち入った形跡が見られず荒れるに任せた状態です。

 

水木しげる大先生がこの地を訪れた際、この森には、妖怪がすんでいると仰られました。

 

神代の雰囲気漂う静まり返った境内ですが、不思議と怖いという感じはありません。

 

拝殿・本殿跡前に立ち記念撮影♪

 

すると・・・!!

 

急に狭い谷底を風が回りだし、それまで晴れていた天が俄かに掻き曇り周りが騒がしくなりはじめました。

 

たにぐくさんのご降臨!?それともお怒り!?

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-たにぐく(水木しげるロード) 2013.01.13


非礼をおわびし

 

二礼二拍手

 

“水木しげるロード”に“たにぐく”さんのブロンズ像が建立されたことをご報告しました。

 

一礼

 

そうしているうちに風は静まり、ふたたび日が射しはじめ元の静寂が支配・・・

 

再訪を約束し、反転百八十度

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-久具谷社 2013.01.07


こうして見ると、鳥居まではそこそこの距離があるように見えますね。

 

鳥居を潜り、さてどうするかしばし思案・・・

 

来た道を戻るのは、滑落の可能性が高く、危険極まりないことが予想されます。

 

鳥居から真っ直ぐ下り、仏谷寺裏からの自然散策路へ抜ける方が安全かもしれないと考え不自然に谷状になった道らしい場所を進み下ってゆきます。

 

来た道よりもゆるやかですが道らしき道ではなく、水が流れており転倒の危険性が付きまといます。

 

どうやら川のようで、その脇を歩きますが行く先を太い倒木が行く手を遮っていたりして足を遮ります。

 

それを乗り越え、ふり返って一枚

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-久具谷社 2013.01.07


道と思しき場所は草が生い茂り歩けない状況、仕方なく川底らしいところを歩き下って行きます。距離的にはたいしたことはありませんが、奈何せん道なき道、悪路のため結構な時間がかかりました。

 

悪戦苦闘するも、時間にすれば本の数分、そして自然散策路が見えてきました!!

 

そこへ続く道が左手斜面に沿ってあり、川底からそこへ上って無事抜け出すことができました。

 

自然散策路から下ってきた経路を確認するための一枚

 

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-久具谷社 2013.01.07


中央の水色の線が川筋、右手の赤い線が参道入り口です。

赤い線から立ち入り、進めば久具谷社ですが、進行には大きな困難を伴います。

 

レポートをUPしておいて、こう申し上げるのはなんですが、滑落の危険が予想され、大怪我をする可能性があります。場合によっては、命を落とす公算もゼロではありませんので、安易に近づかない方がいいかもしれません。