岡山県北の秘境にひっそりと口を開け、訪れる人を待っている天人渕。
それは山また山の山の奥、のどかな風景が広がる鏡野町。
集落の奥へ・・・
その奥へ・・・
民家が途絶えた先の運命の分かれ道。
左。
車1台が通れるほどの寂し道を奥へ・・・
落ち葉に埋もれる道。
この先、左手に何かが見える。
天人渕の看板。
ふるさと村の伝説
天人渕(てんにんぶち)
香々美川は鏡野町の最北端花知ヶ仙(一二一八メートル)を起点にして南北に流れる美しい川です。そして他のどの市町村の中も流れずに吉井川に合流する町のシンボル川でもあります。
この川に天人渕という渕があり、別名イカ渕とも呼ばれています。
昔一人の木こりがここを通りますと一人の女が単衣物を着て、女の子供を連れ水際に立っていました。木こりは不思議に思って、どこから来たのかその女の人に問いかけました。ところがその女の人はふりむきもせず、サッと渕の中に消え去ってしまいました。そして遂に再びその女の人と女の子を見ることはできませんでした。それからこの渕のことを天人渕というようになりました。
この渕は深さが二.五メートルもあるおおきな甌穴のようです。
越畑ふるさと村
以上、案内看板全文転載。
看板の右手から樹々を抜けて約1分で天人渕。
木漏れ日に照らされてエメラルドグリーンに光る渕の様子は神秘的。
流木がね・・・
訪れるのなら午前順光、午後遅い時間や曇天時などは薄暗い。
水辺の魔性を感じられるかも・・・
渕の水深推定2.5m、足元が滑りやすいのでむやみに近づいて落ちれば最後、天人になりかねないので要注意。
なお、看板に気づかずに進んでしまうとえらいことになる。
やがて舗装は途絶え路面は凸凹。
落石注意、路面崩落注意の悪路。
車幅ギリギリでUターン不可。
沢に落ちればTHE END。
景色はきれいではあるけれど地獄。
なお訪問について、冬季は積雪のため非推奨。仲春から晩春も雪が残っている可能性があるのでゴールデンウィーク以降推奨。
◆概要
名称:天人淵
所在地:岡山県苫田郡鏡野町越畑
駐車場:道路脇に2~3台可
ホームページ:
●アクセス
鉄道・バス:JR西日本津山線・姫新線・因美線直通津山駅から中鉄北部バス石越線石越バス行乗車約20分吉原下車乗換かがみの町営バス越畑線越畑上行乗車50分終点下車550m徒歩10分※便数少・日曜運休
自動車:中国自動車道院庄ICより岡山県道392号百谷寺元線・75号加茂奥津線経由25km40分|北条倉吉道路倉吉ICより鳥取県道312号倉吉環状線・205号木地山倉吉線・国道179号・岡山県道75号加茂奥津線経由51km65分