2024(令和6)年は辰年ということで「龍」にまつわる場所を紹介する第2弾。

 

落差8mの早瀧渓谷を700m下った底に鎮座する「早滝比咩神社(はやたきひめじんじゃ)」。

 

 

その鳥居横に鎮座する巨大な石。

 

 

早滝自然公園で数多くみられる奇岩、巨岩の中でも最大級。

 

 

古くは信仰の対象となっていたと考えられている。

 

同社は701年(大宝元)年3月15日に紀州熊野12社の1社を勧請したと伝わるが創建不詳。

 

 

備前国内式外105社の1つで、神階は正四位下。

 


 

中世には早瀧大明神、または単に大明神、あるいは明神と称したが、1869(明治2)年旧号に復した。

 

 

滝地区一帯の氏神として篤い崇敬を集めている。

 

現在の本殿は1701(元禄14)年7月に建立されたもの。

 

 

7月28日の夏越祭は、蘇民将来・巨旦将来の神話による悪病消除の由来により、斎行される祭り。人形に邪気を移して持参し、茅の輪を潜って無病息災を祈願し、拝殿前で祓いの神事が斎行される。輪の雌茅は、祭の当日に神社近辺の山野で採取し、直径2.5メートル位の輪を作る。茅の輪の通りの「唱え言葉」は「みな月の夏越の祓えする人は千年の命のぶといふなり」。

 

 

おわかりいただけただろうか?

 

 

背後に聳える山に見える巨石の数々。

 

 

本殿の後方、はるか頭上に見える立岩。

 

 

漢字の「令」のようにに見えることから令和になってから「令岩」と名付けられたという。

 

末社「木野山神社」。

 

 

中央「牛頭天王宮」、その右「若一王子宮」。

 

 

「素戔嗚神社」遥拝所。

 

 

遥拝所の先、滝川を越えた山の麓に「素戔嗚神社」が御鎮座。

 

 

社殿前に鎮座する備前焼の狛犬は、寛政年間に作られたもの。作者は備前北窯17人衆の一人で細工物の第一人者といわれた木村直左右衛門。

 

 

金網に囲まれているのは、夜になると逃げだしてしまうからだとか・・・

 

境内の縁に建ち並ぶ小さな家。

 

 

金網の向こうに見える巨石。

 

 

境内の縁を越えた先に・・・

 

 

意味ありげな石。

 

 

よき。

 

◆概要

名称:早瀧比咩神社

鎮座地:岡山県玉野市滝773-77

御祭神:瀬織津姫命、速秋津姫比賣命、天吉葛命

境内社:素戔嗚神社、龍神社、荒神社、牛頭天王宮、若一王子宮、木野山神社、岩上神社、稲荷神社

祭礼日:春祭り5月5日、龍王宮祭7月3日、夏越祭7月28日、秋祭り10月第3土・日

創建:701(大宝元)年※社伝

ホームページ:早瀧比咩神社(岡山県神社庁)

駐車場:有

●アクセス

鉄道:JR西日本瀬戸大橋線上の町駅下車約6.6km徒歩95分

バス:JR西日本山陽本線岡山駅下車両備バス [537]岡山駅旭橋線宇野駅前行乗車50分北長尾下車1.5km徒歩18分|両備バス [535]岡山駅渋川線渋川三丁目行乗車50分北長尾下車1.5km徒歩18分

自動車:瀬戸中央自動車道水島ICより岡山県道62号玉野福田線経由約11km15分