小巾(こはば)の反物(たんもの)と言えば、

巻物のように巻き上げられた生地を指します。

 

生地巾は36㎝~40cm弱、長さは12m程度です。

これは通常サイズの浴衣や浴衣を1枚(着)縫い上げることが出来るジャストな数量です。

 

殊遠州産地の浴衣地に限ってお話すると、生地巾はやはり36㎝~40cm弱ある生地が一般的です。

大ぶりな方用の浴衣を縫製する場合に広めの生地巾の反物を用意することもありますが、

それでも染め上がり生地巾で42cmを上回る事はなかなか多くはありません。

 

長さの12mに関してもぴったり12mという事はまずなく、概ね12mで1反となります。

1反が2枚連続した状態を1疋(ひき)と言います。

 

 

こうなると小巾以外に生地はあるのか?

 

という話になってきますが、2巾、3巾、4巾と生地巾の異なる反物があります。

 

アパレルの世界ではインチで生地巾を表現することが多いですが、

遠州産地の浴衣地では上記のような背景より2巾、3巾などの表現を用いることが多くあります。