東日本大震災から7年が経つ日によせて | みちしるべ

みちしるべ

人は生まれによって尊からず

その行いによって尊し

かけた情は水に流せ

受けた情は石に刻め

右は極楽 左は地獄

心ひとつが道しるべ

7年が経つ今もまだ

受け容れられていない

母子のドキュメントがあった。

 

ひとりでは向き合えない

母が子に、子が母に。

そうやって、少しづつ

向き合おうとしていた。

 

クリスマスに会う子どもたちは

その都度大きく強くなっていた。

 

不条理なことのようだけど

家や身内を失った子どもたちは

強くたくましくなっていた。

 

何かに立ちどまったままのような

不安げな子もいた。

 

安易にいえないけれど

大なり小なり、被災地の子どもたちは

強く優しく成長していっていると思う。

 

これはきっと

様々な支援が続けられていることが

とても大きいと思う。

 

親が子に、子が親に

赤の他人が、彼らに

被災地の人びとが、彼らに。

 

あまりに厳しい出来事だった

だけど得るものも大きかった

と思いたいのかもしれない。

 

一方、親が子を殺す。

大人が大人をいじめる。

 

こんなことが普通に起きている今。

人の心に鈍感で無関心な社会。

 

きっと、被災地の彼ら

人と人と想いあい

助けあい、分かちあい

そんなことの大切さを

知った彼らはこの社会を変えていくだろう。

 

彼らが社会に旅立っていく頃の日本は

超高齢社会の真っただ中。

 

AIが進化し、求められる能力や仕事も大きく変わっている世の中。

 

世界が経験したことのない世の中で

生きる術を誰が切りひらき、導くんだろう。

 

その一燈となり、手本となれることが

残された人のさだめであろうと

ここに誓います。

 

合掌