産業カウンセラー実技免除の結果が出て数日が経ちました。
それでも実技免除を逃した方の気持ちは整理がつかず、試験を受けるか受けないかで迷っている方も多いです。
受験するとは決めたけれど、気持ちはやる気になったり、落ち込んだり、波打つ人もいるでしょう。
産業カウンセラー試験でも、キャリアコンサルタントが国家資格になったことから、キャリア分野の出題があります。
そこで、キャリアの勉強と合わせて
「実技免除にならなかったということ」を別の視点からとらえてみましょう。
キャリア理論には
転機(トランジション)という考え方があります。
転機は私たちが出会う様々な出来事のうち、
自分の人生に変化をもたらす出来事(例:就職、転職、結婚、離婚、リストラなど)を示します。
ある意味、私たちのキャリア、いや人生は転機の繰り返しとも言えます。
転機にフォーカスしてキャリアを考えた人に、シュロスバーグという方がいます。
(キャリアコンサルタント試験受験生、ここは絶対出ますよ!)
シュロスバーグは転機を3つのタイプに分けました。
実技免除を逃したあなたにとって
今回のことは、転機のどの種類といえますか?
の予測していた転機ということはないですよね。
あるいは
といった転機であり、この場合、私たちにはマイナスの変化が起きます。
人間関係が変わったり、日常生活に変化が出たり、自己概念が変わったり、などなど。
転機によるマイナスの変化は、その影響を最小限にすることで、転機を乗り切れるといわれています。
シュロスバーグは転機を上手に乗りきる4つの資源を確認して、変化に振り回されるのではなく、変化を自分の思い通りにするために資源を活用しようと提唱しています。
実技免除にならなかったというイベントを逆手にとって産業カウンセラー試験合格へ導くのです。
気持ちの整理をつけようと頭だけで考えていても、なかなか、どうしたいのか、どうしていいのかが決まりません。
こういったキャリア理論の転機という考えを利用して
あなたの今を整理してみてください。
産業カウンセラー試験を受験するかしないか、今、判断するのはまだ早すぎます。
それまで後悔することがないよう
自分なりに考えて、受験するかどうかをきめてください。
年一回の試験、もう嫌だという気持ちで受験をやめて、やっぱり受験するとよかったと思っても一年待たなければいけません。
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