リリーッス!サオリリスです。
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ついにアイスが食べたくなったぞ!アイス解禁だぞ!だからアイス記念日だぞ!

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今年の3月のこと。私は5年前のNHK大河ドラマ『龍馬伝』に今更ハマり、身近な人数人にその素晴らしさを伝えていました。

その結果、数人がつられて『龍馬伝』を観はじめました。そして集まっては『龍馬伝』の話で盛り上がるのです。Huluには大変感謝しています。

私たちの中では、龍馬よりも弥太郎が人気です。弥太郎は三菱の創始者で、元は下士で身分は低く、とても貧しい家庭に生まれました。そのことを悔しく思い、商売で金儲け、大儲けすることを目指します。

『龍馬伝』は、この弥太郎が語り部となり物語が進みます。なので、弥太郎のエピソードもたくさん登場するわけです。

弥太郎は龍馬のような天才ではありませんでした。龍馬と自分を対比し、自覚し、龍馬に嫉妬しました。自分も大きなことをしたい、龍馬に勝ちたいと願うのに、なかなからうまくいかず、苦労しました。

弥太郎の人生はとても泥臭さく、全くスマートではないのです。龍馬亡き後、年号が明治に変わり、弥太郎の三菱は、弥太郎の目指した通り、大会社になるのです。三菱のマークには、そんな弥太郎の人生の歴史と想いが込められているそうです。

というような話(あくまで『龍馬伝』の弥太郎は…で、実際は龍馬に嫉妬心を抱いたりしなかったとか、そもそも龍馬については謎が多い)を、夜な夜なバーでしたりします。

今現在『龍馬伝』についてここまでの情熱を持っている人は、私たち以外にいるのでしょうか?いや、いないでしょう。

しかし『龍馬伝』は終わりました。とっくの昔ですけど、終わったのです。そして、私たちも勢いよく全話を観終えてしまいました。

今は、龍馬ロスで心わびしく、『龍馬伝』にかわる何かを探し求めているところです。ブレイキングバッドも、ハウスオブカードも、『龍馬伝』の面白さには敵わないので、気持ちが続きません。

それでも私には観はじめたものがあります。『ゲゲゲの女房』です。これもまた5年前の朝の連続ドラマシリーズ。映画版だけ観ていたんですが、Huluで全話配信されているのを機に、観はじめたのです。

水木しげるの奥様の自伝が原作で、奥様の幼少期から水木しげるとの見合い、その後の結婚生活をドラマ化したものです。

水木しげる役の向井理、奥様役の松下奈緒も、本人に比べると美男美女すぎるけど、観てるうちに気にならなくなるもんです。妖怪がアニメーションになって実写と混じったりして楽しいし、何より、水木しげると奥様のエピソード自体が、とても愉快です。

『龍馬伝』のような緊張感あるおもしろさ、続きが気になって仕方ないおもしろさとは違うけど、『ゲゲゲの女房』はこれはこれで、ほのぼのとしておかしくて思わず笑みがこぼれるような、おもしろさがあります。

というような話を、『龍馬伝』ロスのTにしました。『龍馬伝』ロスは想像以上にさみしいので、とにかく救ってあげないと、協力していかないと、たまらないのです。

T「最近何か観てます?」
私「ゲゲゲの女房観てるよー」
T「おもしろいですか?」
私「おもしろいよ。水木しげる、おもしろいし」
T「どんな感じっすか?」
私「(上記したようなことを散々話す)~だよ」
T「へ~え…」

Tは『龍馬伝』ロスを相当こじらせているようで、私がいくら『ゲゲゲの女房』がおもしろいと話をしても関心を持とうとしません。

「でも、どうせ『龍馬伝』の方がおもしろいでしょ?」という空気を放ってきます。でも、その気持ち、痛いくらいにわかってしまうのです。

私「へ~えって…」
T「それ、どんな気持ちで観るんですか?」

"それ、どんな気持ちで観るんですか?"!?

私「ど、どんなって…」
T「どんな気持ちですか?」
私「どんなって…どんなだろう…」

少し考えて、「ボーと観るのにいいよ…」と言いました。Tはきっと、『ゲゲゲの女房』を観ることはないと思います。ちなみにあの日から私も、『ゲゲゲの女房』を観てません。

こんな私たちの心の穴を、どうか誰か埋めてやってください。お願いします。