日々思うこと | aqua-moon

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水野理紗
声優*ナレーション*舞台
水月 秋
書きもの*シナリオ*小説

何をどうすればいいのか。

それは人の数だけあって、さまざまな分野の専門家いるのだから、ひとつにまとまるわけもない。

たとえ、圧倒的な判断力を持つ誰かが声を上げても、おそらく足並みは揃わない。

なぜかと言うと

みんな、自分が正しい、と思っているから。



それにプライドや信念、体面みたいなものが加わって
否定されたら、否定した相手に噛みつくか無視をして
自分の正当性を証明しようとする。

たとえ途中から、違うかも…と気づいても
もし認めてしまったら、格好がつかない、
自分の人生やら何やらをも否定しなければならなくなる…それだけは避けたい
などという、くだらないプライドで
そのまま突き進もうとする。

今はそんなことにこだわって、
責任追及をしている場合ではないのに。

クローバークローバークローバー

新型ウィルスが出てくる前から、
いくらでもそういうことはある。
人が集まれば当然、いろいろな人がいるので、小さなコミュニティでも、日常茶飯事だ。

けれどそれらは、人付き合いとして、
個々が個々で責任をもっていれば良いことだった。
好かれようが嫌われようが、
気づこうが気づくまいが、
全部が自分のせいなので、自分ひとりが背負えばいいことだった。


けれど、今回の新型ウィルスは
もはや「自己責任」ではどうにもできないことを
自己責任でなんとかしなさい
と言われているように感じる。

陰性診断が覆り、陽性になるという厄介なウィルスの特性を知りながら、
クルーズ船から下船した方々を、公共機関で帰らせているという判断の根拠は何か。
自衛しろと言いながら、マスクを海外に送り、日本での流通は困らないから安心しろと言った根拠は何か。


一番はじめに、
これは日本だけでは難しいので、世界のみなさん、一緒に取り組みましょうと、なぜ、言えなかったのだろう。
それとも、我々が知らないところで、
協力を求めたが断られた、という経緯があるのだろうか?
そうだとしたら、さらに状況は悪い。

いずれにしても、見えないものへの恐怖は、
人を疑心暗鬼にさせ、身動きを取れなくする。
そうしている間に、時は流れて、確実に人生で使える猶予は狭められていく。

クローバークローバークローバー

とはいえ、私たちはいつだって
今できることを精一杯するしかないですね。

それだけは信じていいように思います。