良いところしか見たくない


良い話しか聞きたくない


そう思ってしまう人もいると思うのですが

良いところも悪いところもあるのが人間で

嫌な部分も持ち合わせているから

簡単に理解出来ない生き物として

魅力的だったりするもんです。


時に悪役に惹かれる、というのもそうかもしれない。


良いところしか知りたくない

というのも悪いところを知ったら嫌いになるかもとか

良い話しか聞きたくない

というのも嫌な話を聞いたら気分悪くなるとか

それだけ影響されやすい繊細さを持っている人に多いのだから。


悪口を言う人は好きじゃないという人の根底には

愚痴ったら嫌われるかもという恐れもあるだろうし。


そんなに良い人間になろうと感情を閉じ込めなくてもいい、という話になりました。


疲れてしまう。


けれど、悪口は、公の場に書くものではないし、本人に言うものでもない。


それは自分がそう感じただけで、自分からの見え方だし。


ムカつくならば

家で言葉で吐き出してしまえばいいし

自分の良いところ悪いところをひっくるめて

受け入れてくれる人の前で弱音として吐けばいい。


そして、嫌な言葉を吐いた分、良い言葉を吐こうとすれば良い気がするんです。


個人的には、人の良いところもいっぱい見つけて

いっぱい言える人間になりたい

で良い気がする。



ジョーカーは決して良い人ではないし

ジョーカーという映画は決して良い話ではないけれど

人間の悲しみや苦しみ、やるせなさ、憎しみ、という感情が

全部詰まっていても、人の側面を捉えた傑作なのだから。


嫌なことがあっても人に当たらず、

自分を受け入れてくれる人の前で吐き出しちゃえ。


なんて思う梅雨入りしそうな東京でした。