声が途中で切れてしまう原因として挙げられるのは

① リズムが取れていないため、切るタイミングを間違える
② どこまで伸ばすべきなのかを根本把握できていない
③ ブレスのコントロールが苦手で、最後まで伸ばし切れない

この3つが挙げられると思います。

それぞれの対策として

① 多くのフレーズは拍のアタマや区切りの良いタイミングで切れる事が多いので、いわゆる「4拍子」が取れていれば
・4拍子の拍に合わせて「タン・タン・タン・タン」と手を叩く
→「タン」と「タン」の間(手を開くタイミング)に「ウン」を入れて「タン・ウン・タン・ウン…」で4拍子を取る練習をする
→先程の手拍子を取りながら「アー」と声を伸ばし、「タン」のタイミングか「ウン」のタイミングのどちらかで丁度声を切る練習をする

こうする事により、リズムに合うタイミングまで音を延ばし切るクセがついて行きます。

② これは主にフレーズの語尾の所に関与する事です。
これに関しては、カラオケ等で

「バーを見ながら丁度のタイミングで切る」

これを意識して練習するしかありません(雑になっているわけではありません、断じて。)
強いて言うのであれば、カラオケ画面のバーは実際より少し遅れて動いているので、完全に画面を追いかけながらだと伸ばし過ぎる事になります。
そのため、「画面を見ながら一番近いタイミングまで伸ばす」という意識で大丈夫かと思います。

③ この項目が最も難易度が高く、無意識のうちに雑になってしまう事が多い項目です。
この項目において大切な事が

・ブレスを吸うスピードを上げる
・短いブレスで、しっかり息を吸い切れる様にする

この二点です。
ブレスを吸うスピードが遅いとブレスに沢山時間がかかってしまい、「語尾を早く切ってブレスを取る」「歌い出しのタイミングを遅らせる」のどちらかをしないといけなくなってしまいます。
また、短いブレス(スピードの速いブレス)でしっかり息が吸い切れないと、1フレーズの中で息が保たなくなってしまいます。

練習法としては、「ドッグブレス」というメニューがお勧めです。
「ハ」で息を短く吐いて、同じ分量をそのままの口の形で吸い込みます。
これを出来るだけ早く繰り返しながら、徐々に一呼吸での息の量を増やしていきます。

この時の注意点として、ドッグブレスのスピードを上げて行くと、多くの方が途中で息を吸えなくなってしまいます(息を吐いた後、喉に詰まって上手く息が吸い込めなくなる)
そのまま続けても効果がないので、しっかり毎回息を出し入れ出来ているか確認しながら練習を行なう事が大切です。

 

 

 

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