セルラスでは、年に2回ぐらい(小さい子を除いて)全員がプレゼンテーションをする機会を設けています。
この秋の私のプレゼンの内容をメモとしてブログに残しておこうと思います。


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セルラスのホームステイのサンクスパーティの場面では、「私の家はあなたの家」という言葉が印象的ですが、そういえば私も似たような言葉をかけてもらったことがあったなあと思い出しました。

もう20年近く前のことですが、就職活動がうまく行かなかったので、自分ひとりで何でもやってみようと思い、1人旅に行くことにしました。
大学の第二外国語でフランス語を学んだし、その当時油絵に興味を持っていたので、フランスに美術館めぐりに行くことにしました。
当時9万円弱のアエロフロートをHISで予約して、ユースホステルをFAXで予約して、地球の歩き方のフランスを持って出発しました。
フランスではいろいろな美術館や観光地に行きました。
パリだけでも、ベルサイユ宮殿、ロダン美術館、オーランジェリー美術館、オルセー美術館、ルーブル美術館、ピカソ美術館、ポンピドゥセンター、プティ・パレ、ノートルダム教会、コンシェルジェリー、サントシャペル、サクレ・クール教会などに行きました。
本当にたくさんの美術館を回って、足がくたくたになるほど美術品を見たけれど、実際によく覚えている美術品は、オーランジェリー美術館のモネの睡蓮ぐらいでした。
旅行中で印象に残っていることは、美術品よりも町であったいろいろな人が話す言葉や交わした会話でした。

そして、パリについて5日目に、モンマルトルの丘の上にあるサクレ・クール教会で、中国系シンガポール人2人とアメリカの黒人の旅行客に出会いました。いろいろ話しているうちに仲良くなって、「これからパリの街を歩きながらセーヌ川まで行って、それからアイフルタワーに行くから、一緒においで。」と言ってくれたので、一緒に行くことにしました。
友だちと一緒にいると何をしてもとても楽しかった。友だちは、ベルギーのゲントに仕事の研修に来ていて、週末を利用してフランスに遊びに来ているということでした。
次の日は、パリ郊外のシャンティイに行くから一緒においでと誘ってくれました。
どうしようかと思ったけれど、その友だちと一緒にシャンティイ観光に行くことにしました。
シャンティイで城の見学をしたりフリーマーケットを見たりして、楽しく過ごしました。
本当に楽しかった。友だちが、研修でいるベルギーのゲントにおいでと熱心に誘ってくれるので、すごくすごく迷ったけれど、一緒に行くことにしました。
パリの郊外にいたけれど、わざわざパリ市内のユースホステルに寄って私の荷物を取りに車で送ってくれて、ベルギーのゲントに車で行きました。

ゲントでは昼間は友だちは研修があるので、私はその間、1人で、ゲントやブリュッセル、アントワープ、ブルージュなどを散策して、夕方にホテルに戻って、友達と食事に行ったり、テレビを見ながらいろいろ話をしていました。シンガポールの人とは、年齢も近く、同じアジア人ということもあって共通のものがあるのか、とても仲良く楽しく話しができました。
私は、ホームステイをしたことがないけれど、この経験がホームステイのようだと今は思っています。
1つ不思議だったのは、アトランタ出身のアメリカ人の英語よりも、シンガポール人の友だちの1人の英語の方が聞き取りやすかったことです。もう1人のシンガポールの友だちは、中国語なまりの英語でした。
それを、そのシンガポールの友だちに言うと、「私は相手の話す英語のように話している。アメリカ人に対しては、アメリカ風の発音で、日本人のあなたに対しては日本風の発音で。」と言っていました。
いつフランスに帰るか迷っていたけれど、友だちと一緒に研修を受けていたフランス人が週末にフランスに車で帰る際に、同乗させてもらうことにしました。
土曜日に出会って、日曜日の晩にゲントに来て、結局、金曜日の夕方まで過ごさせてもらいました。
友だちには本当によくしてもらったので、何かお礼をしたいと思って尋ねてみました。
“Now, what can I do for you?”
- “Nothing. Don’t use your money for us. Save it.”
そして、こんな風にも言ってくれました。
“If you are OK, it’s OK. OK?”
シンガポールの友だちはいつもこんな調子で声をかけてくれました。
そのときは、この言葉はこれからずっと忘れてはいけないと思っていたけれど、20年ほど経った今、仕事や毎日の家事育児で忘れてしまっていました。
このプレゼンを機会に思い出したので、自分がホームステイの受け入れができたときには、来てくれた人に、自分が友だちに経験させてもらったことを、その来てくれた人にできたらなあと思っています。

(プレゼンの内容はここまで。)
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後日談ですが、その後、シンガポールの友だちの1人が結婚した際に、私もシンガポールに行って結婚式に出席しました。
また、シンガポールの友だち2人ともが、富士ゼロックスシンガポールに転職したときに、それぞれが大阪に来る機会があり、2人一緒に1回、別々に1回ずつ会うことができました。
富士ゼロックスシンガポールを退職してからは、友だちが日本に来る機会もなく、私もなんだかんだで忙しくしているうちに結婚し出産、子育てに追われ、友だちと連絡をすることもなくなってしまっていました。
6年ぐらい前に、まだ日本でFaceBookが一般的でなかった頃、シンガポールの友だちからFBの誘いが来て、FBで繋がることができました。
その後、シンガポールの友だちの1人は、シンガポールに見切りをつけてオーストラリアのメルボルンに夫婦で移住しました。
私が、英語でメッセージを書くことを躊躇してしまって、なかなか友だちと連絡を取っていないけれど、これを機会に、FBで友だちとコンタクトを取っていこうと考えています。





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