今日は作品のアップはないのですが、
日頃思うことを記したいと思います。
ここ最近、当流にもぼちぼちと新しい入門者の方を迎えることがあり、
しかも、若い方、男性が目立ち、とても嬉しい傾向だと思っています。
しかし・・・
みんな“茶道”の方である、「表千家静派」の方へのご入門。
華道の方には問い合わせはあるのですが、
入門までの決定率が若干悪いんです。
以前いろんな方に、華道に対する印象をうかがったことがあるのですが、
女性の場合は高校時代などに部活動でやっていた、という方も多く、
幅広い年代に渡って「やったことがある」という人が意外と多いという
感触を持ちましたが、だいたい出てくる言葉としては、
①難しそう。
②自分にはセンスがないから無理
という二つの言葉がきかれます。あと
③高校のときにやっていたけど、
先生に生けた花を根元から引っこ抜かれて、
やり直しをさせられたのがショックだった。
というトラウマ的理由を挙げる方もいて、それを聞いて僕自身が
ショックを受けたこともありました。
これらのことについて、僕自身はこう考えます。
まず①②に関しては、
まったく関係ありません
センスが“あるであろう”と思われる、師範の方などの作品でも、
ペーペーの僕が見ても「これはいくらなんでもちょっと・・・」
っていう作品もときにありますし、
センスが仮にあるとしても、初心者状態からうまく生けられるわけがありません。
よっぽど幼い頃から、いけばなに触れる環境が身近にあって、
作品を作る様子を見られたりするのでもなければ、
全ての人にとってスタートラインは同じです。
だから、最初から難しそうなんて思うこと自体、ナンセンスです。
むしろ、「チョームズイ」って感じるのは、
やればやるほど・・・という感じです。
(※これはプレッシャーをかけるわけではありませんよ(笑))
ですから、
花が好き
花を綺麗に飾りたい
その花の一番いいところを生かして、
綺麗に咲かせてあげたい
と思われる方なら、
「どなたにでもセンスがある」
と断言できます。
ですから、まず①と②の感覚は捨ててください。
そして問題なのは③。
もし、不幸にも③のような経験をされ、
とても傷ついたことがあるのであれば、
そんな思い出はまず捨ててください。
その時教えていた先生は、
全く教える資格のない、
(この場合の資格というのは、師範とか家元教授とかいうのではなく、
教える“器量”があるかどうか、の事を指します)
いいお花は生けるかもしれないけど、
先生の素質のない方だと思ってください。
もちろん、どの流派にも基本花型というものがあります。
ですから、それから著しく外れた生け方をした場合は、
全く“いけばな”にはなりませんが(苦笑)
教わったことを、自分なりに考えて、それに則って生けたものを
理由もなく引っこ抜くなんていうのは、
お花にも、生徒さんにも失礼な行為です。
「こう生けたい」「そんな風に表現したい」と
まかりなりにも一人の人間が考えたものなのならば、
それを生かして指導するのが本来です。
ちょうど書道の先生が朱色の墨で、いいところと直した方が良いところを
上からなぞって書き分けるような感じですね
誰もが持っているいいところを生かせるのが
華道のいいところでもあります。
だから、先生と同じようにいける必要も
だんだんとなくなってきます。
もし、興味があるけれどイマイチ踏み込めない・・・
と思われている方。
まずは、一度体験をしてみてください。
ま、僕も一応教えることは出来るのですが、
まだまだ準備中というところもあり、
すぐに弟子を取ることが出来ないのですが、
家元社中として、体験いけばなをなさる時に、
ご一緒させていただいて付き添うことも出来ますので、
どうぞご遠慮なくお問い合わせください。
下記のこれまでのブログ&作品集もよろしくお願いいたします。
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