本日は、靖國神社内にある靖國会館において

清香古流・清香流・表千家静派 の流派展

小粋で小さな花展2010 」にたくさんの方にご来場いただき、

誠にありがとうございました。


悪天候の中の開催で、果たしてお客様にいらしていただけるのかどうか

とても不安でしたが・・・午後になるとピタッと雨も上がり、

友人や、ブログを通じて僕のことを知ってくださった方もいらしてくださり、

心から御礼を申し上げたいと思います。


今回は僕にとっては、190番目の作品となりました。



華道家小林清晃[terryの花道]-清香流いけばな

[花材]ヘルコニア・トクサ・アカドラセナ



なんと花のない(“華”のない、じゃなければいいのですがべーっだ!)いけばな作品です。

たまにこのような組み合わせはありますが、

今回は主材のヘルコニアのような、僕の最も好きなトロピカルな花材が少なかったこともあり、

まずはこれに惚れて(笑)、花材ありきで作り始めたといっても過言ではありません。


自然の形でこのようにだらんと垂れ下がった形状なので、

ある程度高さのある花器でないとこれが生かせない、

という点から花器も自ずから決まったという感じです。

写真では少し分かりにくいのですが、花がないため色味と雰囲気が

どうしても落ち着きがちになってしまいそうな不安がありました。

根締めのアカドラセナも縁がじゃっかんピンクがかった色はあるのですが、

葉自体はダークな色なので・・・

思い切ってドラセナをいろんな形に巻いて、まるで花のように見せるようにあしらっています。

そして2本だけ左後方に、葉をまかないでいけてありますが、

これは自分としては南国の鳥が飛び立つ感じをイメージしています。


そしてトクサで鋭角的な空間を創りだしています。

相当の本数がありましたので、この複雑な空間ができました。

実物でお店できないのが残念ですが、他の先生にも

「小林さんお得意の手法ですね」って言われましたので、

もはや僕のテイストかな、とも思ってみたりべーっだ!


それと主材のヘルコニアは、本当は垂れ下がった房の両方に

しっかりとした茎が2本飛び出ているのですが、

“垂れ下がる”曲線を強調させるために、先端をカットしています。

また、左側の房は不必要に飛びでていたので、形に沿って小さくカットしています。


思いがけず渋目の作品に仕上がり、

いつも乙女チックな作風だと馬鹿にされていましたが(笑)、

今回は自分でもすっきりとはれがましい気分になれた作品でしたwww



またいけている途中も全然悩むことなく、スムーズに手が生けてくれました(笑)

時間も余ったので、家元作品の制作もお手伝いでき、

またおおいに勉強させていただきましたべーっだ!




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