華道家小林清晃[terryの花道]-清香流いけばな

[花材]キバデマリ・菜の花・アイリス




まず主材のキバデマリですが、ミシ・・・ミシ・・・という感じで、外皮をゆっくり

握るように矯めることで、いくらかはカーブをつけることが出来ます。

が、やはりヤナギ系のようにはいかないので、なーんとなくゆるく、

位で考えた上で生けた方がいいように思いました。


付いている葉は写真では黄色に見えてしまい、まるでレンギョウのように思えますが、

実際の色は明るい黄緑色です。


根締のナノハナは2本、アイリスは3本です。

ナノハナを低く、とも思いましたが、とても長い菜の花だったので、

矯めてラインを作ったほうがいいだろうということで、

アイリスより高く使いました。

アイリスは、またいけているうちにどんどんつぼみが開いてしまって(゚∀゚ ;)

真ん中の一番高いアイリスは最初つぼみだったのに、

この写真を撮る頃には、うっすらと開いてしまいました。

ついていた葉はそれぞれバラシて、右奥から左手前のラインで

先端を少しつまんでいけてあります。


花器が水盤なのに足元を隠す花材がなかったのと、

花の色見が黄色中心になってしまって、

ちょっと判断が難しい作品になってしまいました。

が、花材の特徴を知るという点では勉強になりました。





[ここで皆様へ]


ここにアップする写真は、背景の色がアースカラーのため、

なかなか枝のラインをはじめ花材の特徴が見えにくい状態になっています。

そのため、アップする前に若干の色調整や、画像処理を施してありますことを

ご理解いただければと思います。


それは結局フェイクではないかというご指摘もあるかもしれません。

が、それはある意味当たっており、ある意味間違っています。


いけばなの作品は、生きている植物を使っている作品です。
そのため、“実際に肉眼でご覧になった色”以外、

つまり写真になっている以上、

それは修正をしていなくても真実ではないのです。


一方でいけばな作品を長く、より真実に近い形で残すには、

唯一写真など映像で保存するしかその手段がありません。

この繊細で難しい芸術を、ネットという手段をつかって、

出来るだけ多くの方々に・・・国内はもちろん海外の方に向けて

これからも発信していきます。


もし、掲載している写真を懐疑的に思う方がいらっしゃるなら、

是非一度足を運んで、実際の作品をご覧になり、

花の息吹をじかに感じた上で、ご覧いただければと思います。


今日、ある方から「修正をしたことがうそではないか」という指摘を受けたことに、

そんな認識だったことに、とても悲しく深く傷つきました。

僕はそういった意味でも、より慎重に思慮深くありたいと思っています。






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