背く子供人は禁止すれば、理由もなくやりたくなる。「決して開けないで下さい」と『鶴の恩返し』。鶴の真意は開けて欲しかったし、別れの大義名分が欲しかったのです。あのままなら羽が全部無くなるからです。対話は時に、欲しい結果を引き出すためにするものです。この鶴、対話の達人です。人間の性質を見極めれば、「この子は、言うことを聞かない子!」なんてことはない。こう思う大人の智恵が、ただ少し足らないだけです。欲しい結果を引き出す対話能力が、必要です。吉田直樹 拝