「感動のある人生を生きよう」
ということを、私もフレーズにしております。
この方が人生、楽しいからです。
しかし、
感動も、不健康に繋がることがあるのです。
理屈や理想は「感動⇔健康」ですが、違うパターンもあるのです。
先日、緊急操法依頼が入りました。
「心臓がおかしいんです」
という訴えです。
看てみると、確かに心臓に来てて、
楽ではないことが、よく分かりました。
もともと体が強い方なので、
心臓にまつわる急処を捉えて行くと、操法の中で解決してきました。
「これで大丈夫か」と思った時に尋ねました。
「何か特別なことをしたんですか?」と。
すると、
「感動する映画を見て、涙が止まらなかったんです」
「それから、どうも様子が変でした」
とのことなんです。
心臓に来るには、いくつかパターンがあります。
怒りや悩みなどの過度の心労で、心臓に来るパターンや、
薬や酒やサプリメントなどで何か中毒を起こして、心臓に来るパターン、
ショッキングなことがあって、心臓に来るパターン、
疲労が溜まって、心臓に来るパターン。
等々が代表的です。
しかしどれも、彼女の場合は当てはまらないのです。
ただし、
感情が乱れていることは、分かりました。
それで、尋ねてみたのでした。
すると、
「映画を見ていたら、泣けて来て、
自分でも不思議なくらい、涙が止まらなかった」
とのことでした。
人間の体には、こうしたパターンもあるのです。
様々な事情から、心臓に余裕がなくなっていました。
そこへ、呼吸器を動かす感情の変動があったので、
もう一つ心臓に負担が来て、おかしくなったのです。
感動物の映画という感情を大きく動かすものは、
心臓に余裕がないと、
楽しめないだけでなく、命さえ危うくなるのです。
例えば、テレビドラマの水戸黄門。
今、やっているのでしょうか?
毎回ワンパターンですよね。
大きなハラハラドキドキのスルリもないけど、
大きな号泣のものの感動もない、平坦なドラマです。
若者は暇過ぎて見ないけど、老人には大人気でした。
これはなぜか?
若者は心臓に余裕があります。
だから、もう少し感情の浮き沈みがあって、呼吸器・心臓に負荷が掛かるものが、欲しいのです。
カレー屋さんで若者が、辛口や激辛を食べたがるのに、同じです。
これも、胃袋、体に余裕があるから、可能です。
老人は心臓に余裕がないです。
だから、なるたけ感情の浮き沈みがないものを、
心臓に負荷がないものを、好むのです。
心臓は、季節の変化でも負担が来ます。
他の理由でも、負担になることがあります。
特に、現代社会を生きていれば、一筋縄じゃないですからね。
そうした負担を解消できる術を、身に付けていると、
何かと便利だし、生きることがより楽しくなります。
心臓をしっかりさせ、最後の瞬間まで、
ハツラツとしていたいですね♪
(感謝)
吉田直樹 拝