【 シェア 】ヒーラーとクライアント | 『自分と家族の健康は、自前で築く』整体カウンセラーのブログ

面白い記事がありました。


ご本人の他の記事を見ると、

実感からのお言葉には思えないので、

お名前はSさんですが、あえて伏します。

ですが、良い文章です。


本文では患者を、クライアントとしています。

普通は、ベイシャントですね。

耐える者。

私が来られる方を、「患者」と呼ばず、「会員」と呼ぶのは、

同じ理由です。


私が「セルフ整体」を名乗るのも、同じ理由です。

ヒエラルキーは人間相手だから必要ですが、

無用に持ち出しては逆効果です。

私はどちらかと言えば、仲間意識の方が強いし、

それで良いと思っています。


変な依存、変な繋がり意識は、つまり余分な甘えは、

治療、体育の邪魔になりますので止めた方が良いですが、

お互い人間同志、何かのご縁で同じ時代に生まれた応援し合う仲であることは、

忘れたくないです。




(以下、引用開始)


人々は、医師や治療師やヒーラーと呼ばれる人を投影して見ています。


生の全体からみれば、治療者(ヒーラー)と患者(クライアント)は、分かれてはいません。


癒す者と癒される者は、いないのです。


患者(クライアント)が、

傷を負い病に侵された弱い者として、

治療者(ヒーラー)の前に訪れると、

自分の認めたくない否定的な感情を他者に投影することで、

嫌な自分と向き合うことを回避しようとする投影同一化がおきます。


治療者(ヒーラー)は、健康で力があり、

この業界では名が通っている有能な人物としての役割を演じます。

自分は他者を癒す力があると、思い込んでいます。


そして、患者(クライアント)の病を直せる技術を持っている、優れた自分というドラマに入り込むのです。


患者(クライアント)は、

無力で自分に病を癒す力はなく、ひたすら、治療者(ヒーラー)にすがる、

かわいそうで哀れな私、というメロドラマの役を演じます。


分離した関係の中では、上意下達の力関係ができて、

治療者(ヒーラー)は、上から目線で患者(クライアント)に 、高圧的な態度で説教をします。


治療者(ヒーラー)自身に、

苦しんで傷を負った過去があり、傷を持たない強い治療者(ヒーラー)としてのアイデンティティを演じることにより、

その傷は影(シャドウ)として無意識の中に閉じ込められています。


治療者(ヒーラー)の内側には、

傷ついたヒーラー (wounded healer)が潜んでいます。


患者(クライアント)が、

治療者(ヒーラー)の意見を聞かなかったり、従わなかったりすると、

内面に抱えている傷ついたヒーラー (wounded healer)に、触れてしまいます。


治療者(ヒーラー)は患者(クライアント)を力で押え込もうと、

強い攻撃的命令口調で不安や恐怖を煽り脅します。


不安や恐怖は、

治療者(ヒーラー)の内面にあるので影(シャドウ)の投影が起きて、

強い治療者(ヒーラー)像を演じてしまうのです。


誠実な自我を持っている治療者(ヒーラー)は、

ひたすら真面目に患者(クライアント)の役に立とうと治療に専念します。


しかし、

治療すればするほど、皮肉なことに患者(クライアント)は健康な治療者(ヒーラー)の反対の役割を演じ、

哀れで無能な患者の自我を強化してしまいます。


自分の病を自分で癒す力があることを認めずに、

治療者(ヒーラー)に従属してしまうのです。


そうして、治療者(ヒーラー)は患者(クライアント)を支配して治癒力を奪い、

共同幻想という共依存関係を続けてしまうのです。


ヒーラーは、内側から湧き上がって来る衝動に、

気づいている必要があります。


否定的な感情は、感じたくないために、

自動的に身体に埋め込んでしまうメカニズムが働いています。


マインドは、一つの世界に境界線を引いて分離します。


そして体と心、他者と自分を切り離し、

競争して優劣、勝ち負けを争うようになります。


ヒーラーになる前に、自覚を養う訓練が必要なのです。


ヒーラーに、自己観察の能力が欠けていると、

癒しの現場で起る情動に飲み込まれてしまいます。


自分には治癒力があると自惚れ、自分が優れていると自慢したり、

他者を貶めたり、否定的なエネルギーを解消しょうと、機械的に反応した行動表現(アクティング・アウト)を、

とってしまうのです。


自覚の領域が育っていないと、情動に巻き込まれてしまい、

クライアントもヒーラーも、共に傷を負うことが、起きてしまいます。


無意識が浄化されていなければ、

「私は自覚がある」

と思い込んでも、たちまち暗黒の世界(ダークサイト)に、落ちてしまいます。


内側から湧き上がって来る衝動を自覚して、反応せず、

そこから逃げないで、あるがままにさせておくことができれば、

そのエネルギーは全体へと昇華します。


ヒーラーに、

気づきが起れば治療者(ヒーラー)と患者(クライアント)の関係性は、消えます。


癒す者と癒される者は、

無意識で繋がっているので、お互いの共鳴が起きれば、

クライアントも分離に気づいて、自己治癒が起きるのです。


真の治癒とは、

身体症状の治癒や回復ではなく、

世界と分離しているという夢から目を覚ますこと、

純粋な魂を取り戻し、生の全体性を回復することにあるのです。



(以上、引用終了)



自分を矮小化も、肥大化もさせないで、

等身大の自分で居続けるってことですね。




(感謝)

吉田直樹 拝