狼少年の汚名返上で、昨日に続き、
放浪旅エジプト編を綴っていきたいと思います。
サハラ砂漠で見つける砂金の如し、泣けるほど善良で心優しいエジプト人、
マフムッドとの出会いにより、初日からええ感じの出足となりました。
カフェでナルギレ
(おっと、これはトルコ語! アラビア語ではシーシャといふ)を吹かし、
本場のアラビアコーヒーやらミントティーやらを堪能した後、辺りは暗くなり、
そろそろ夕食タイムです!
エジプトといえば…、
コシャリ!!
あの炭水化物×炭水化物の超高カロリーB級グルメ(笑)。
見た目で味が想像出来るけど(笑)、現地で食べないわけにはいかんとです。
ってことで、マフムッドイチオシの地元NO1と評される(らしい)
コシャリを食しに行きました。
彼曰く、カイロで一番美味いコシャリを出すのは、この店↓
元々は創業者の親父さんがリヤカーを引きながら、
屋台でコシャリを販売していたらしいが、その味の美味さに客が押し寄せ、
とうとう、コシャリ御殿を建ててしまったそうな。
今はその息子が店を仕切っているようです。
マフムッドが執拗に
「一緒に彼と写真を撮りなよ! これは凄い思い出になるよ!!」と(-_-;)
日本で言えば北島三郎くらいネームバリューがあるのか不明ですが、
とりあえず、記念の一葉(笑)。
どうなん…?
オールコシャリのレストラン(笑)。
選べるのは、コシャリのサイズ(大中小)とソフトドリンク類とデザートのみ。
さすが、イスラム圏の雄。地元民が集まるレストランにビールはありません(泣)。
成田―ドーハーカイロのロングフライトの疲れを、
キーンと冷えたビールで癒したい、
という私たちの希望は空しく打ち砕かれたのでした…。
とにかく郷に入れば郷に従え!
コシャリ御殿に入ればコシャリを食らえ!
コシャリをごく簡単に説明すると、
パスタと米の最強タッグの上からミートソース的ソースを
ドバっとかけただけの至ってシンプルなワンプレ―トグルメです。
「美味いか?」と聞かれれば、まぁ、美味い。
でも、天国へ昇天するほどの感動はない(笑)。
しかし、お酢やらホットチリソースやら自分でトッピングを加えながら、
お好みの味に作り上げ、熱々をいただくと結構いけます。
ということで、前のカフェでお茶を御馳走してくれた
マフムッドには今度こそ力づくで御馳走させていただき、
蛙腹のように炭水化物で満腹になった私たちは
安宿ローヤル(場末のラブホの如しネーミング)に戻りました。
いや~、旅とはつくづく人との出会い。
ずばり、「旅の記憶=人」だと思います。
私は以前、運命の糸にグルグル巻きに翻弄され、
トルコのイスタンブルで極小のゲストハウスをやっていたのですが、
ありがたいことに当時は日本からもたくさんお客さんが来てくれたのです。
そのときに皆が口ぐちに言ってくれて、嬉しかったのは
「トルコに来て一番楽しい時間でした! また来ます!」とか
「トルコが好きになりました♪」というお言葉。
私もそう思います。
イスタンブルは美しい街ですが、
ブルーモスクを見るために10回訪れる人はいない。
でも、人に会うためならば100回再訪することもありでしょう。
やはり、旅とは人。
真髄は風景ではないような気がします。
風景と人はセットかもしれないけれど、
人は人に心を動かされ、よい記憶も悪い記憶も海馬に刻み込まれ(笑)、
またその土地、場所、国に戻りたい、と思うのではないでしょうか。
バスで乗り合わせた乗客の親父さんがこう私に言いました。
「イラン人のホスピタリティは凄いだろ?
でもそれをあなたは別の人に返して上げればいいんだよ。
そうやってこの恩がグルグルと地球上を周っていくんだ」
そのとき、まさにそうだと心の底から感動しました。
自分も地球上で出逢った人たちに出来る限りのことをしよう。
貰った恩はどこかで誰かに返そうと。
そうやって今も自分の座右の銘にして生きております。
イランも凄い旅だったので、また今度書きたいと思いますが、
まだエジプトの導入部(笑)。
ピラミッドもハトホル神殿もこれから登場しますのでお楽しみに!
とにかく、初日のマフムッドとの偶然の出会いから始まる
エジプト旅はまだまだ続きます(笑)。
B級グルメのコシャリだけで今回は終わってしまいましたが、
また、すぐに続編を発信したいと思います(^o^)/
永遠にカイロに沈没していたわけでなく、
今回はカイローアスワンールクソールーデンデラと
南北コースで放浪してきたので、
いよいよ遺跡ゾーンに突入です!
って言いながら、コシャリの話しかしてないな(笑)。
ビョーン!!!!
(つづく)