エジプト到着後、カイロの街を私たちはマフムッドとブラブラ探訪しながら楽しく過ごしていましたが、ふと思ふ。


「そうだ、
ピラミッドに行こう!!」


エジプトにさほどのんびりスティ出来ない私たちは
慌ててギザのピラミッド行きを手配して、
翌日いよいよ、

GIZAへGO!

 

ギザの街はカイロ市内から車でもほんの一時間程度なので(だったかな? 注:筆者の海馬損傷により妄想情報も含まれているためご自身でご確認くださいませ)、

日帰りでも十分です。

「三度の飯よりピラミッドが好き」
という古代史マニアになると、
混沌と排気ガスにまみれたカイロの雑踏よりも、
聖なるピラミッドの近くにスティして、
朝日に煙るピラミッド群を拝んだり、
瞑想したり、
夜な夜な、スフィンクスと踊ったりするらしい
()

 

今回は時間もないので、
安宿ローヤル(エジプト旅の頻出ワード)の
オーナーにお願いして、
ギザのピラミッド&
世界最古のピラミッド、サッカーラに行く
プライベートツアーを組んでもらいました。

その価格はまぁまぁ安かったのですが、
後にとんでもない問題が発生するのです
()
それはまた後で…。

 

とにもかくにも、
さぁ、いよいよギザ地区に到着です。

「ド----------ン!!」

 とピラミッドが出現するわけでなく、

ごくごく普通にピラミッドが存在していた、という感じ()

電信柱が町中にあるが如く、本当に普通にピラミッド群が現れます。

ギザのピラミッド群に到着!

壮大な生ピラミッド!



しかし、テンションは上がります!

すぐさまピラミッド群に駆け寄りたい衝動を
ドライバーに制され、
いきなり、変なツアー事務所に連れていかれました
(-_-;)

 

「ここからは
別のガイドが
ピラミッド群を案内します」

…と!!

 

出た!! 

このパターンは中東でもお家芸なのです
()

 

即ち、別料金になると…。

 

「ちょっと、ちょっと!! 
私たちはもう安宿にツアーの金を払っているんだから
これ以上エキストラは払えません」

 

「いえ、僕はこの場所に連れてきて、戻るだけです。
中に入るには免許を持った別のガイドと
一緒に行ってください」

 

後で安宿オーナーと対峙したろう、
と脳に刻みながらも、
まずはこの不毛な時間がもったいないので、
値切って値切って値切りぬいた、
御湿り程度の金額で
ラクダと馬を一頭ずつ付けてのツアーにしてもらいました(徒歩でもピラミッド群を周れますが、砂漠は非常に歩きにくく、ピラミッド群が点在しているため、ラクダなどを使うと効率よく周れます)。


ギザのラクダステーション

ラクダ引きに就職しました

ラクダと馬でいざ出発!

鞍の上にて




そして、現れたガイドはとても残念な人で、
ピラミッド群の説明は一切なし!! 

私もそう深く追求するタイプではないので、
「三方よし!」
としましたが、
深~くピラミッドの歴史を味わいたい人は、
まともなガイドを選ぶとよいでしょう(当たり前か)。

 

でも、このガイド、根は善良でサービス精神も旺盛。

さすが何年も同じ仕事をしているだけあって、
トリック写真撮影ポイントと手法を
よく心得ていらっしゃる。

 

前にブログでもトリック写真の撮影動画(YOU TUBE)をリンクしておきましたが、
その画像を一挙公開します
(^o^)

ピラミッドジャンプ

ピラミッドトリック2

ピラミッドトリック1

ピラミッドトリック3

ピラミッド石トリック

ピラミッドを押す!


とまぁ、ピラミッド内部に入らず(時間の関係で入れなかった)、こんな戯れ写真を撮影して遊んでいました。

次回はちゃんとクフ王のピラミッド内部にも入って(一日の入場に人数制限があるそうな)古代エジプトのエナジー補給する所存です。

 

そして、ピラミッドと並ぶ人気キャラのスフィンクス氏においては、立地があまりに気の毒で不遇な感じを否めませんでした。

悲しげなスフィンクス

何とスフィンクスの目線の先には………、

 

ケンタッキーフライドチキン!!

スフィンクスの前にケンタ


悠久の時を経て、エジプトもすっかりアメリカ資本に毒されてしまいました(涙)。

 

スフィンクスの目にも涙ですな。

 

太古の時代、茫漠とした砂漠だけが広がり、天には太陽が昇り、そして、星がまたたき、天と地と人が一体になり、静寂の時間の中に、
ピラミッドやスフィンクスが存在していた、
と想像してみます…。

してみます…。


してみます…。

してみます…。

出来ない(笑)!!


オーマイガー!!
アッラハッラー(トルコ語で)!!
お土産屋の客引きやら物売りがうるさくて、
さらに、地元民の残念な子供たちが暴れていて、
まったくその時代の画が想像できません
()

無念!!!

 

さて、ピラミッド探訪を終えた後、
待望のランチタイムです!!

しかし、予想通り、怪しいツアーのため、
ランチを勝手にスキップして急いで次の目的地へ
移動しようとするドライバー。

 

「あのー、ランチも込みなはずですよ。
腹も減ったので、飯をください」

と頼むと、「えー、そんなの付いてないよ」と。

 

出た! 
またもや、中東のお家芸!


「絶対に飯を食わせてくれないと私も動かない。
あのだらけたラクダのようになるぞ!! 
どうせ30円くらいなんだから
飯を持って来~い!!」

と強くお願い(強要?)したところ、
しぶしぶとどこかの食堂から持ってきてくれました。
そのメニューは…、
もう分りますね。

さぁ、皆さんでご一緒に御唱和ください()

そうです、

コシャリ!!!!

もう…、飽きました…(-_-;) 

しかし、コシャリ以外に選択の余地なし。
激しい交渉の上勝ち取ったランチなので、
ありがたくいただきました。
それも、ラクダのお尻を見ながら、
青空の下で食べるコシャリもなかなかオツなもの。

またまたランチはコシャリ


とにかく流し込むようにコシャリを食べた後、
一行は世界最古といわれる
サッカーラのピラミッド群へ移動しました。

 

サッカーラで有名なのは階段ピラミッド。

かなり風化してボロボロになってしまっていますが、
森羅万象すべてを静かに見つめてきた
ゴッドファーザーのような
圧倒的存在観があります。

「そこに在る」こと自体で、
場を守り、
人々を守り、
地球を守っているかのようです。

サッカーラの階段ピラミッド

 

実は、
今回のエジプト旅には
一つの重要なマル秘ミッションが
ありました。

 

それは…、
青森の土偶さんたちを
エジプトの大地に
奉納してくること。


無論、内緒で。

 

まぁ、土偶さんなので、
エジプトにプラスの影響こそあれ、
マイナスには絶対ならないはず。

 

ということで、
我々はその地に、
サッカーラを選びました。

 

サッカーラの強烈な地場と、
土偶が放つエネルギーが
共鳴振動を起こし、

混沌とした昨今の中東情勢を収め、
さらにそのエネルギーが世界中に広がり、
素晴しい場に変換反転してくれるはず。

 

書くと相当怪しい人みたいですが()
本当にそうだと思います。

 

ということで、
人目を気にしつつ
(見つかるとバフシーシとかワイロくれとか面倒なことになる)、
こっそりとサッカーラの遺跡の一角に
土偶さんを丁重に奉納させていただきました
(^o^)

足の形の遺跡の意味は?

土偶ちゃんを奉納

世界平和を祈願!


どうぞ、この地球が
よりよき星になりますように!


今なお続く、
中東各地の紛争や内戦が
速やかに収まりますように!


無垢な子供たちや市民が
守られますように!


世界中が
愛と平和と喜びに
満ち溢れますように!

 

そう祈りを捧げて、
土偶をそっと遺跡の窪地に忍ばせて、
サッカーラを後にしました。

その後、土偶さんたちがどうなったのか、
確認しに
再びサッカーラに戻る予定です!!

蛇足ですが、
その日、GIZAのピラミッドでランチ付けろだの何だの一悶着していたとき、
カイロの空港とタフリール広場付近の二カ所で
爆発テロがあったそうです…。

小規模だったため、
幸いにも死傷者はいなかったようですが、
革命以降、観光客も激減し、
相当に弱体化しているエジプトでそんな追い打ちをかける輩が今尚いるという事実、
テロが普通に町中で起こるという現実に
深い哀しみを覚えます。

ちなみにその日、安宿のオーナーにテロの話をしたら、

「え~、今日爆発あったぁ? 
そうか、でも日常茶飯事だから大丈夫だよ。
問題なしなし」

と楽天的かつ心強いお言葉(-_-;)

それもそうだが、おぅ、兄貴!
一言物申す!!
今日貴方から買ったヘンテコなツアーも
問題なしですか(笑)?

いよいよ、次は、
カイロから高級寝台車でアスワンに向かいます
(「世界の車窓から」風に…)