アスワン到着2日目、いよいよ、
エジプトの三大遺跡の一つ、アブシンベル神殿へGO!
しかし、ツアー会社が安宿へお迎えにくるのは
何と、午前3時!!
どうなん、豆腐屋さんより早くないかい?
深夜に起き出し、適当に準備して(拾って身に付ける感じ)、
フロントへ降りていくと、何と、朝食ボックスが
準備されていて感動。
中身は…、かなり質素(笑)。
パンやらヨーグルトやらバナナやら、
いわゆる定番朝食ですが、
心遣いが嬉しいですな。
一人一つのボックスを受け取り、まだ真っ暗闇の空の下、
アスワンから約300キロ離れたアブシンベルまで、
いよいよ出発です(^o^)/
現地ツアーのため、いくつかのホテルからお客をピックアップしていき、
どんどんワゴン車に乗り合っていくため、
座席も運次第。4人グループだとしても、4人で美しく並びあうのは稀です。
下手すると四人がオセロの如し全員縦に並んでしまう(笑)という
悲劇(すなわち喜劇)もありますが、隣り合った旅行者たちと
新たに友達になったり、出会いも満載で、
面白いこともたくさん起こるので
オールOKです!!!
すべては必然!!
暗がりの中、ギュウギュウに詰め込まれた我々は
一路、アブシンベルに向かいます。
あまりの眠気が襲う車中で、
美しい朝日とも遭遇!
エジプトのご来光にうっとりするも、
また睡魔に引っ張られる始末です(-_-;)
で、到着です!!
友人が言っていたように、本当に「どや!!!」
という四体の巨像が
ドーーーーンとお出迎え!!
このアブシンベル神殿は、
かの有名なアスワンハイダムを
建設するときに水没する運命
だったらしいのですが、
ユネスコの尽力により、60m上部に
お引越しをして、水没を逃れたそうです。
他にもエジプトの遺跡は
お引越しせざるを得ないものが結構あって、
巨石を切断して、また復元したり、
その途中でちょっと石像の顔の構図やポーズが変わっってしまったり、
色々あるそうな(-_-;)
まぁ、アバウトな国なので、
すべて御愛嬌ということで(笑)。
実際問題、世界中がここまで混沌としている今、
ジョーク抜きにして、 悠久の歴史を感じる遺跡の数々も、美しい自然の原風景も、
いつまでも永遠に同じ形を保つことはほとんど不可能になってきています。
今、自分が見ている遺跡は、何年後には変わっているかもしれない。
または、この遺跡が破壊されてしまって、
自分の肉眼でみることはできないかもしれない。
この感覚は毎回、 自分がその場所に立って、
遺跡を眺め、 当時の人々の生活や信仰や息遣いを感じているときに、
いつも強く、強く、感じるのです。
過去、シリアに行ったときに世界遺産のパルミラ遺跡に寄りましたが、
あのパルミラでさえ、最近イスラム国が破壊したという ニュースがありました。
ありえん!!
本当にありえんです。
まったく相容れない感性です。
イスラムは偶像崇拝禁止だから遺跡を壊す、
というとんでもない歪曲の極致、愚行の極致。完全変態絵巻…。
でも、こうも思います。
「いつかとお化けは出て来ない」と…(ジョークでなく、本気の座右の銘です)
「いつか行こう」
「いつかやろう」
では、ダメなのだと…。
明日すべてが壊れてしまうかもしれない。
明日も同じ風景がそこに在るとは限らない。
今行きたい、今自分の目で見たい、今五感で感じたい、と思ったら、
「今すぐGO!!」
「今すぐDO IT!!」
なのです。
無論、これは自分に言い聞かせているし、
物事を達成しなければいけないときに、
躊躇して二の足を踏んでいるダメな自分を
鼓舞しているのです(-_-;)
あ~、マジですべてに気合入れて、
頑張らないとな!!
ということで、自分の考えを多少真面目に綴りましたが、
アブシンベル神殿に話を戻しましょう。
絶対におすすめか、と聞かれれば、微妙です。
何故なら、「どや!!」以外に
あまり印象がないからです(爆)。
確かに巨大で相当にインパクト大です。
確かに素晴らしいです。
が、何度も見るものじゃない(笑)。
鎌倉の大仏さんやスカイツリーと同じで
一度見れば、ま~、十分かな(-_-;)
スカイツリーは地元なのでやむなく毎日見ていますが、
敢えて通おうと思わない。それと同じです。
でも、一度は是非!!
ナセル湖の湖畔に立っているので、
その敷地をブラブラと歩くのもかなり気持ちよかです。
夜には、音楽と光のショー(ギザのピラミッドと同じ手法)も
やっているみたいなので、好きな人は昼と夜に通ってもよいかも。
が、ドナドナ平民ツアーの我々は、
ギュウギュウに詰め込まれたワゴン車で再びアスワン市内へGO BACK!!
あ~、また300キロか(-_-;)
しかし、こういった現地ツアーの醍醐味は人との出会い(^o^)/
このときも、ワゴン車で隣同士になったコスタリカ人の男性やら、
日本の大学生二人組やらと友人になりました。
コスタリカの男性(大学教授のカルロスさんと判明)は、
行きも帰りも車中でずっと近くにいたのですが、
きっかけはランチボックス(笑)。
彼のランチボックスが奇妙にデカい!!
むむむ、自分のランチボックスに満足していたけど、
随分と差があるではないか。
思わず彼に
「そのランチボックス、でかいですね。どんなものが入っているの?」
と、下町のおばちゃんみたいに覗き込んでみました(笑)。
そうしたら、バナナやらオレンジやらスナック菓子やら
高級ヨーグルトやら、テンコ盛りの超デラックスバージョン!
聞くと、やはりホテルはちょっとグレードの高い宿。
う~ん、ランチボックスの大小は、
ホテルのグレードによるのか。
奇妙に、納得。
話を聞くと、彼はその日の夜にはルクソールへ旅立つらしい。
私たちはアスワンにもう一泊し、
翌日に同じルートでルクソール行きを計画していたので、
それならば、同じ宿に泊まって、
ご飯でも食べようということになりました。
カルロスさんの宿は…、
とてもお大臣ゴージャスなところでした(笑)。
「どうしよう…、予算とかもあるし…」
と一瞬貧乏くさい考えが走馬灯のようによぎりましたが、
一度くらいはよいホテルに泊まっちまおう!
熱いシャワーが普通に出る宿に泊まってもバチは当たるまい(笑)。
ということで、勢いのみで、
ルクソールはゴージャスホテルに宿泊決定です!
(この日はアスワン泊なので、「キーラーズホテル」というホッとする安宿です~)
次回、いよいよ、アスワンからルクソールへ移動しますが、
その列車でもどえらい悲劇が起こりました(-_-;)
私たちにも悲劇が、そして 、
あの心優しい中国人カップルの友人たちにも悲劇が!!
ビバ、エジプト!
期待を裏切らないぜ(笑)。
いよいよ、列車はアスワンから悠久のルクソールを
一路進んでいきます(またもや、「世界の車窓から」風に)
お楽しみに(^o^)/
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