前回のブログでちょいとお話したように、今回のメインミッションは
天河神社の柿坂宮司の本を出すためのオファー&取材!
しかし、柿坂宮司の「随神精神」発動(よい意味で。笑)と、
七夕祭りでたくさんの天河ファン、柿坂宮司ファンの方々、そして、関係者の皆さんが宮司にお会いしに来て
いらっしゃっていたので、
私たちにも、アイドリングタイムが大量発生!
「宮司との約束まで2時間半あるよね。どうしようか?」
と、今回のメンバーたちと相談しておりました。
その結果…、
鍾乳洞探検をすること決定!!
大人による、大人のための、冒険です(笑)。
さっそく、洞川付近にある蟷螂(とうろう)の岩屋と蝙蝠(こうもり)の岩屋にGO!
まずは蟷螂の岩屋へ。蟷螂、すなわち、かまきり。
なんでこんな名前なのか分りませんが、おそらく、腰をかなり
曲げて、蟷螂のような体勢で前に進んでいかねばならんほどに
低くて狭い鍾乳洞だからではないかと(^_^;)
岩屋へ入るには入場料300円かかります。
入口の受付(風な場所)には、痩せていて善良そうなおじさんが
一人。ちなみに、そのおじさんも山伏だそうです!
で、まずは白いチャンチャンコのような上着(お遍路さん風)を一人ずつに着せられ(中の洞窟がかなり狭く、湿っているので、後になって、このチャンチャンコのありがたさが分るのです。笑)、
そして、一人に一つ、懐中電灯を手渡されました。
最後に、山伏おじさんが私たちの無事な帰還を祈り、
何かのありがたい真言と、般若心経を唱えてくれました。
おぉ、そんなに危ないの? 逆にちょっと不安になります(笑)。
そして、置かれていた塩を身体中にお浄めで振りかけて、
大人五名で、いざ出発!!
先頭は出版社のO社長です(笑)。
が、が、入り口をみて、まず驚愕。。
本当に暗い! 狭い!! 何か岩が水浸しでぬるぬるしている!
懐中電灯がなければ、漆黒の闇です。真昼間とは思えない
静寂さと湿度(笑)。
とにかくO社長を先頭にして(人柱にして?)、五名で
慎重に進んでいきます。
途中には、役行者が実際に昔お籠りになり三年間修行されていた
という岩のくぼみもありました。
まじか? こんな場所で3年間人間は修行できるのか?
根性なしの私では、3分も苦痛です(^_^;)
いやー、役行者さん、すごいです。
とにかく身体を限界まで九の字にして、滑らないように五感全部を
フル活用しながら、進む。進む。進む。
進む…、
あーーーーーー!!
突然、隊列の先頭にいたO社長が転落し、
背中から思いきり下に落ちてしまう事件発生!!
それも岩肌むき出しの危険地帯に転落です。
最後尾にいた私の旦那さんがスルスルと前に出てきて、
O社長を抱きかかえ、救出成功。
それも、O社長、奇跡的にほぼ無傷! 凄い。
ある意味、守られているが、転落は神様たちも防げなかったのか、永遠の謎。
で、後日談ですが、O社長曰く、
「俺は滑ったんじゃない!! 誰かが足をひっぱったんだよ」と。
そうなると、オカルト的な絵巻になってしまいます(^_^;)
この話をその後、天河神社の柿坂宮司に話したところ、
「ほっほっほ~。それは、きっと、美しい姫君がいたずらしたのでしょう」と。
O社長、その話に救われたようです(笑)。
「姫君のいたずらならしょうがないか!!」
男性は単純です(笑)。
でも、岩から転落して、かすり傷程度だったのだから、
よかったけど、頭を打っていたら、もうこの世界にいなかったかも(^_^;) 五体満足で帰還できて本当によかった!
全身を岩に打ち付けたO社長をまた先頭に(懲りない)、
次に、蝙蝠の岩屋へ!
ここは本当に小さく、すぐに探検終了となりましたが、
中には小さくて可愛いミニチュア蝙蝠ちゃんたちが生息
しておりました(^o^)/
なんて愛らしいんでしょう。彼らの静寂な棲家に大人五人も
訪問してしまって申し訳ないので、すぐに退散。
写真も撮影したけど、綺麗にとれずに無念。
いやー、本当に面白いインディージョーンズ体験でした。
蛇足ですが、数年前に、キルギスのオシュという街にあるスレイマーニエ霊山という山に登り、洞窟に入ってきました。
この洞窟は洞川のそれよりもかなり狭くて、匍匐前進しながら
進まないといけないくらいのレベルだったけど、
やはり、奥には、ろうそくが灯されていたり、信仰の後がありました。
人は洞窟の中で静寂に包まれて、何百年、何千年もの昔から、
祈りを捧げてきたのですね。