【『麒麟がくる』関連コラム㉝】「天下布武」の「天下」とは? | 戦国未来の戦国紀行

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昨日は、織田信長の花押が「麒麟」の「麟」ではないと、証拠を使ってて論破しましたが、今回は空想です。

 

てん‐か【天下】
《「てんが」とも》
1 天が覆っている全世界。
2 一国全体。国じゅう。また、国家。「天下に号令する」「天下を治める」
3 世の中。世間。「天下に名を知られる」「天下に恥をさらす」
4 一国の政治。一国の支配権。「徳川の天下となる」「天下を掌握する」
5 権力をにぎって思うままに振る舞うこと。「かかあ天下」
6 比類ないこと。この上ないこと。「天下の大泥棒」「天下の横綱」
7 江戸時代、将軍のこと。天下様。
「―の御城下なればこそ」〈浮・永代蔵・三〉
8 (「とも」「ども」などを伴って副詞的に用いて)どのように。どれほど。
「―に目つぶれ足折れ給へりとも」〈源・玉鬘〉
てん‐げ【天下】
「てんか(天下)」に同じ。「天上天下唯我独尊」
出典 小学館デジタル大辞泉

 

「天下無双」「天下一品」の「天下」の原義は「(天が覆っている)全世界」でしょうけど、実際には「日本(ひのもと)」であり、「天下無双」「天下一品」は「日本一」の意味かなと思っていました。

 

ところが、最近の説では、「天下=京都」、または、「天下=近畿地方」だそうです。

※意外に小さい天下布武! 信長が目指したのは畿内統一だけだった!?
https://bushoojapan.com/scandal/2014/10/22/32455

 

『政秀寺古記』を読むと、織田信長は「天下布武」を超気に入ってる。

異常なほどに気に入ってる。

https://note.mu/senmi/n/n3db08729d6b0

https://note.mu/senmi/n/naf7d8cb64f11

 

 ──なぜこれほどまで気に入ってるのか?

 

多分、この言葉が意味することが気に入っったのではなく、

 

 ──語感がカッコいいから。

 

ではないか? (私がもし暴走族に入ったら、背中には「天下布武」って書くよ。「天下統一」とは、「喧嘩上等」とかwww)

 

 ──天の下に布武する我あり。

 

超カッコいい!!!!

力士の昇進時の口上しかり、四字熟語って、心に響くね。

 

それに、

・大好きな『敦盛』(「人間五十年、下天の…」)の「下天」

・天道思想:「桶狭間の戦い」の「運は天にあり」(勝敗は天が決める。)

にも通じる。

 

 

武田信玄の軍旗は6つあり、

最も有名なのが「風林火山」で、

最終的には「三方ヶ原の戦い」後の「天上天下唯我独尊」。

(『信長のシェフ』でやってたけど、出典は『甲陽軍鑑』だよ。)

武田信玄が、釈迦が生まれて初めて言った「天上天下唯我独尊」を旗に書いたのか、「慢心」なのかどうか、想像するしか無いが、織田信長が「天下布武」を気に入った理由と似ている気がする。(「天下布武」の結果が「天上天下唯我独尊」。)

 

 

「天下布武」と聞いた時、織田信長は、

「4文字はまずいでしょ?」

と聞いています。今まで誰も四字熟語は使っていなかった・・・

ってことは、四字熟語を使い始めたのは、

今日の四字熟語の流行を生んだのは、

織田信長だぁ!!!!