EP1 Chapter13 Part1 Beyond | GoogleⅩ-JAPAN如月セナ

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EP1 Chapter13 Part1 Beyond
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・・・私は、未来を見る目を持ってます。

私は言ったわ。無駄にあがいて、運命に逆らっても何も変えることもできないと。それでもあなたは諦めなかったのね。
・・・こんな残酷な結末しか残らないことをわかっていながらあなたは・・・。あなたはあなたが望む最後を手に入れるでしょう。
あなたが歩いてきた生の軌跡を運命と呼び、私は簡単に目を背けてしまうでしょう。世の中すべてがそういうものよ。


このランケン・メンカルトはこう結論する。
コアの露出が始まったのは、テシス自体の誤りというより外圧だと見たほうが正しいと思われる。
よって、争点になっている時空缶の歪曲を防ぐためには、応急処置よりももう少し根元的な解決策
を探さなければならず、これは、当然外圧が何であるか知ることから始めないといけない・・・。
ふぅ~~~!
これは、思ったよりスケールの大きい実験じゃないか?
科学者としてこんな問題に直面して仮説を立て、一つ一つ証明していく流れは、もちろん大きな喜びだろう。
だが、テシスの一人の人間としては・・・いや、生命体としては絶対嬉しくない仮説だな~。
さあ~考えよう!ランケン。どこまで王国学会に報告すべきか!
いったいどこまで言って、どこまで隠さないといけないのか!この世の中が今危機に面しているという事実を。


お久しぶりです。旅行、楽しんでますか?
・・・・相変わずだな。
こんな状況、こんな場所で旅行、楽しんでますか?とはな。
ああ~そうですね。うっかり忘れるところでした。
ふふふ。私が今日来たのは~!
来たのは?
えへへ・・・ドキドキ!
来たのは・・・・?
来~~た~~の~~は~~!
そんなとぎれとぎれ話すな!気の短いやつなら息切れするだろう!
うふふ~はいはい。私が今日来たのは・・・。
・・・ひとつおもしろい話をしてあげようと思ったからです。
・・・真面目に言ってるのか?本当にあまりにも無謀な冒険がどういうものか体で味あわせてやろうか?
あはは。すみません。
とくかく本当におもしろく、為になる話だからちょっと聞いてください。
わざわざ年寄りがここまで来たのに・・・かわいそうじゃないですか?
さあ~ってと。
そろそろ話をしましょうか~!ベテランの旅行者劇場!ジャジャーン!!
結局質問にはひとつも答えてくれないのか・・・・。ふぅ。
むかしむかし、ある男が美しいタペストリーを一点持ってました。それを見た人だれも絶賛
するほどステキなタペストリーでした。
その男にとっては命のようで大切な宝でした。
・・・・タペストリー?
タペストリー。カラフルな糸で模様や絵を編んで、表現した作品さ。
壁に掛けたりして使うんだ。
はい。まさしくそのタペストリーです。本当ニステキな作品でした。
ところがある日、そのタペストリーの色が腿さて、糸がほつれ始めました。男はどきっとし、怖くなりました。
それでどうしようか悩んでいる間に家族たちはそれぞれそうしなきゃいけない、ああしなきゃいけないと言いながら、ふたつに分かれてケンカを始めました。
ケンカをしてる間に、タペストリーがダメになったらどうしようと、男は心配し始めました。
男はそっこり腕のいい職人を数人呼んで、タペストリーを調べてもらいました。職人たちは、本当に腕が良かったのか、すぐ同じ色と質感を持った糸を作ることができました。
わ~よかったですぅ~!えへへ。
何がよかったですぅ~だよ!
まったくすぐ感情移入するんだから・・・・。
本当に凄いことでしょう?驚いたことに元のものと同じ色と質感を持った糸を作ったんです!
これで同じタペストリーを作ることができるようなりました!ふふ。
男は本当に喜びました。職人たちはその糸で元のものと同じ模様のタペストリーをつくり始めました。
それは手の込んだ作業だったために、予想以上に時間がかかりましたが・・・。
それでも一生懸命努力して、職人たちはついに元のものと同じタペストリーを作りあげました!
うふふ。おめでとう~おめでとう~!本当にお疲れ様でした!!
だからそれがどうしたって言うんだ?どうしてって言うんだ?どうしてずっとタペストリーの話なんだ?
・・・・実は男はこの新しく作ったタペストリーを本物を紛失したときの代替品と考えてました。
いつでもオリジナルがダメになったら新しいものを使おう・・・とね。
ところが家族たちがついにその新しいタペストリーの存在に気づきました。
オリジナルは何だと思ってるんだ!新しく作ったものなんてオリジナルの代わりにならないと家族たちが怒りました。
男が死に、家族たちがお互いにケンカしているうちに新しいタペストリーの存在を忘れてました。
覚えている人もいましたが、結局はコピーなのでオリジナルがしっかり残っているのにわざわざ
コピーを探すこともないですしね。
オリジナルがまた綻びることはないのか?
はい!どうしてかわかりませんが、それからオリジナルが綻びることはありませんでした。
職人たちがコピーを作りながら、少し手直ししたのがよかったのかかもしれません。
とにかくここで終わったのならみんなハッピー!!ラブ&ピースです。
お姫様と王子様は幸せに暮らしましたとさ・・・・みたいな、ハッピーエンドのはずだったですがぇ。
ご存知の通り、そんな終わり方をするのは、おばあさんが煖端で聞かせてくれる童話ぐらいですよねぇ?
オホン。ベテランの旅行者になるとわかると思いますが、生きるということは意外にあなどれないものなのじゃ!
うっ、どうして突然おばあさんみたいな口調なんだ?
ふむ。
じゃあ・・・突然状況がかわったんですか?オリジナルに何かあったとか・・・?
そのとおりです~!ふふイスピンさんは本当に鋭いですね。
突然オリジナルのタペストリーがまた綻び始めました。
色が落ちたり、糸がほどけたり、いろいろと・・・・
とにかく家族たちは大きなショックを受けました。
誰が何言おうがとても重要なものだったから。
でも何の変哲もないタペストリーじゃないの?
他の綺麗な模様のタペストリーをいくらでも買えばいいじゃないか。
それがそんな簡単な問題じゃなかったようです。
そんな平凡なタペストリーじゃなく・・・何ていうか、魔法のタペストリー?
ふふふ。まあこのベテランの旅行者のようにかっこよく!美しく!タペストリーだったので
失いたくなかったかもしれませんね。
もう~とにかく、そのときのひとりが昔作っておいたタペストリーがあったのを思い出しました。
彼にとっては、新しいタペストリーは単にオリジナルのコピーに過ぎませんでした。
さあ、ただ聞いているだけじゃつまらないから、ちょっといたずらしてみましょう。
実際に目で見たほうがずっと面白いですね。


な、何だ?あれは俺じゃないか!!気持ち悪い!
違います違います~。あれは一種の影・・・もしくは幻のようなものだから、そんなに驚かない。
ふふふ。
ふぅ~ん?
代役演劇・・・・ってことですか?ちょっと変な感じ。
わあ~不思議ですぅ!!わたしがわたしの姿を見ているなんて~!
ロングソードおじさんは本当に不思議な力を持っているんですね。
ふふふ。ベテランの旅行者のこのロングソードナイトが有能で、親切で優しいってことは、
世界中の誰もが知っているはずですよ~
・・・有能さは百万歩譲ったとしても、どこが親切で優しいんだが教えて欲しいよ。
どうする?このままだとタペストリーがだめになるぜ。
それはだめですぅ!!タペストリーがだめになったらわたしたち・・・わたしたち・・・・。
あ!!思い出したぞ!コピーがあった!こういうときのために準備したコピーが・・・!
でも、職人さんはもう死んだわ。だからコピーを持っている人はオリジナルの存在も知らずに大切にしてるの。
そんなことも分からないの?
・・・・でも結局はコピーさ。
俺らの方がオリジナルなんだ!
オリジナルが今にもダメになりそうなのに今更何の関係がある?
あれはもともと俺らのために作られたんじゃないか!
元はといえば、作ったのは俺らの一族なんだ!
でっでも・・・わたしたちはずっと彼らを捨てたわ・・・。
ふん。あのときはあのとき。今は今さ。
このまま死ぬわけにはいかないだろ。
じゃあどうします?
コピーを持ってくるつもり?
取り替えるんですか?
そのまま持ってくるのはだめだ。
コピーの糸を抜いて持ってくるのさ。
そ、そんなことしたら・・・コピーが!!
コピーが使い物にならなくなるわ!
そんなひどいことされたら・・・何も知らないコピーの持ち主たちは・・・・!
うるさい!結局はコピーさ!!俺らが本物であっちは偽物だぞ!
わたしたちが作ったからって、わたしたちのものだけが本物というわけじゃないわ。
冗談じゃないぜ!もともと俺らのために作られんだ!
俺らのものさ!
でも・・・初めはコピーだったけれど今ではコピーも・・・・!
しつこいな。おまえは誰の味方なんだ?
このまま犬死にしろっていうのか?
へえ・・・過激。
まあ、しかたがないですね。こういうときは・・・・。
さあ、さっさとコピーの糸を持って来るんだ。
またコピー作る時間はない。
そうね。でも糸を持ってきたからってこれを元通りにすることはできません。
・・・・コピーを作った職人たちがいないと直すことはできないはずです。
じゃあどうしろっていうんだ?
職人たちはかなり前に死んだぞ。
彼らを捨てたのは・・・・俺たちだったじゃないか!
能力を持った人はまだいます。
糸と一緒に彼らも連れてくれば大丈夫。
いいだろう。じゃあこれで決まりだ。
俺らのため!
さあ・・・時間がない。
俺らのものはもうこれ以上手をつけられないほど壊れてしまった・・・。
いやあ~幻にしてはなかなかいい演技でしたね。
みんな本当にすばらしい!ふふふ。
どこがすばらしいって?
しくしく・・・剣で斬るなんて酷いですぅ~!
ふえぇえん!
・・・私はそんなことしない。
ボクもあんな風に残酷じゃありません。
ふん。
どうでした~?おもしろかったですか
心に刻み込まれるような話だったでしょう?ふふ。
・・・ううんわかるようなわからないような。
それでタペストリーはどうなったの?
コピーの持ち主はどうなったんですか?黙ってコピーを渡してくれたですか?
じゃなければオリジナルの持ち主にやられたとか?
それとも・・・・?
この話はまだ終わっていません。まあこのロングソードのように自ら旅行する話っていうかな?
ベテランの話!かっこよくありませんか?
けっ。話にベテランも何もないだろう?
何だい?それは?終わりのない話は話じゃないだろ!
その通りです。ミラさん。
旅行者はずっと旅行できますが、話は必ず終わりがないといけません。
たとえ長くてつまらない話でも必ず終わりが必要です。
じゃあ・・・もしかして今の話って俺らの事と関係があるんですか?
審判者の運命・・・・もしかして関係がある話・・・?
話はただの話です。ですが話を受け止める人がどう思うかの問題じゃないですかね?
うふふっ。
話とはみんなそういうものです。
ある人にはただ聞き流す言葉でも、ある人には人生の座右の銘にもなる・・・
ですね?
あの・・・ちょっと!
・・・俺たちの運命・・・?
あなたは何か知っているんですね?
運命・・・?
おい、おまえ本当に知っているのか?
知っているならけちけちしないで、ちょっと教えてくれって!
こんなんじゃじれったくやってられないぜ!
明るい目を持った者が話してくれませんでしたか?
運命みたいなものはないです。
自分で道を探してください。
偉大な冒険家たちそうだったように自ら隠された道を開拓しなければなりません。


運命とは今まで生きてきた痕跡。
道とは今まで歩いてきた痕跡。
歩いてきた・・・・痕跡・・・・
ひとつだけ・・・!ひとつだけでいいから答えてくれ!
黒衣・・・・の剣士について!
・・・・ボリス・・・・。
黒衣の剣士と戦うことになるのか?彼は敵なのか?俺たちは・・・俺は・・・!
戦わなければならないのか?!
答えてくれ!!
知っているなら頼む、答えてくれ!!その答えを・・・!
黒衣の剣士・・・か。
あぁ・・・そうですか。そうやって呼ばれいたんですね。あの人は。
・・・いちおう人間だったみたいだな。
ふむ・・・。
・・・そうですね。もう彼を倒すというのならあなたの兄さんは喜ぶでしょう。ボリスさん。
どういう意味?
さあ~では幸運を祈っています。
偉大な冒険家に偉大な運命がるように・・・!
待て・・・!

それはどういう意味だ?どういう意味で・・・ロングソードさん!