今日は京都で当社主催の大学生向けのキャリアセミナーがありました。

学生の人たちからの仕事に対する、ネットビジネスに対する、
サイバーエージェントに対する素朴な疑問や質問にふれて、
それらに大量に答えているうちに自分でもたくさんのことに気づきました。
その中のひとつについて書きたいと思います。

「ネットビジネスの社会的意義は何ですか?」
毎年聞かれるとてもストレートな学生の方ならではの質問です。
質問には、ネットビジネスは伸びていますが、利益至上主義で
社会に与える影響でいうとマイナスですよね?という
ニュアンスを含んでいます。

せっかく働くのであれば
社会的意義にある仕事がしたい、と思うのは働く人すべてのおもいでしょう。
しかしネットビジネスに限らずほとんどすべてのビジネスには
プラスの要素とマイナスの要素があります。
今の中国の大気汚染は高度成長のマイナス部分のように。
一方、私はほとんどすべてのビジネスに
社会的意義があると思っています。

じゃあ「プラスがあるからマイナスには目をつぶるのか?」
というとそうでは無く、
マイナスを抱えて解決を諦めないこと、が大事なのだと思います。
そう考えて働ける人が、どんな場所にいてもビジネスの社会的意義を高める
意識の高いビジネスマンなのではないでしょうか。

話しが少し脱線します
本の中身をみていないので語れませんが、
先日「意識が高い系」を揶揄するような題名の本が売っているのをみかけました。
しかし、意識が高いことを揶揄されたら
理想を掲げて働く、自分を成長させようとする、仕事に
真正面から向かう若者は減ってしまうのではないでしょうか。
斜に構えて働く事ほどつまらないものはありません。

私はネットビジネスの社会的意義のひとつは
ネットビジネス産業をもっと大きくし、日本を盛り上げる代表的な
産業にすることだと思っています。
ネット産業に関わる多くの若い人たちも同じように
高い意識をもって仕事をしているはずです。
と盛り上がってみても、本の中身を読んではいないのですが。。
というような話しで話題にさせるための題名かもしれませんが。。

話しを戻します。
この話しに関わらず「仕事とは多くの矛盾を抱えるもの」と言えます。
私は自分が矛盾を抱えているときに思い浮かべるイメージがあります。
それは右手と左手に反対方向に思いっきり走る
それぞれの牛のしっぽを掴んでいる状態です。
手を離すことは楽ですが
その手を離したら矛盾を認めてしまう事になります。
諦めずに矛盾を解決する事で大きな仕事ができるようになります。

ビジネスの社会的意義のおけるプラスマイナスの話しで言うと
社会的意義のない仕事なんてほとんどないので
そのビジネスのマイナスをあげつらうのではなく
プラスの側面をより伸ばし、マイナスと真剣に向き合い解決をすることです。
社会的意義の高い仕事がしたいならその手を決して離さない事です。
そして自分が属する産業の社会的意義が向上させるくらいの力を
自分がつければいいのです。

学生のみなさんにお話したかったのは
ビジネスのマイナスの側面に物怖じせず、
むしろ自分で変えてやろうという
気概で飛び込んできてください。ということです。
仕事においての矛盾を抱え、それを乗り越えようと歯を食いしばって寝れなくて
初めてビジネスマンの仲間入りです。
とてもストレスフルに見えるかもしれませんが大丈夫です。
伊集院静さんの本によると、そんな疲れた心は酒が癒してくれると書いてくれます。
私にもよく分かります笑
意識の高い学生のみなさん、ネットビジネスで一緒に大きな産業をつくりましょう。
お待ちしています。