サイバーエージェントが“藤田ファンド”を開始へ--100億円規模でベンチャーに投資



今朝CNETで記事になった「藤田ファンド」。

とはいっても実際にファンドを組成する
訳ではありません。

当初はファンドを組成するつもりで、

手元資金で100億円、その5倍程度の

資金を外部から集めて本格的に行う

ことも考えていましたが、

思うところあって、当面は自社の
資金のみで行うことにしました。

自分で「藤田ファンド」と取材中に話した

ように、私が経営者に直接会って
最終的な意思決定を行います。
そのために100億円を用意しました。

記事中にもあるとおり、投資は誰が
行うかがとても重要だと考えてます。

私自身、リスクをとって起業して、

資本政策も含めて悩み苦しみ、

今に至ります。
起業家の気持ちは当事者として
分かる
つもりです。

また、自社でネット事業を自社で
幅広く行っているため、常に情報が

集まってくる立場におり、

とりわけネットビジネスに関しては
有望な分野を熟知しています

投資のデューデリジェンスに関しても、
大きくは外さない
と思います。
上場企業の経営者として、
丸ごと買収するなら幾らくらい払えるか、
という観点の勘所があるからです。


これまでも当社は投資育成事業として

数多くのベンチャー投資を手掛けて

きましたが、
過去10年ほどのトラックレコードは、
結構すごいです

26社41億円を投資し、

売却済みで476億円、

差引、売却益447億円です。

この数字は子会社の売却を含みますが、
それを除くと、15社に14億円の投資で、

売却益は125億円です。

このほとんどが、私が経営者を見て

判断し投資をしてきました。


私自身もUSENの宇野社長という
起業家に投資してもらい、
アドバイスを受けて会社を成長させて

きましたが、
ある程度の実績をおさめた起業家が、

次の新しい起業家に投資をして

育てることは社会的にも素晴らしい
ことだと思っています。

いまはベンチャー企業を取り巻く外部環境も

だんだん良くなってきましたが、
我々も日本の成長戦略、その一翼を担う

ベンチャー企業の育成に貢献したいです。

また、今回の投資では、

サイバーエージェント出身者、

またはこれから会社を辞めて起業する

社員に対しても、積極的に投資して

応援していくつもりです。

早速連絡があったOB起業家もいましたが、

皆さん遠慮なくどうぞ。