渋谷のベンチャーというとITというイメージだけれど、「ピザーラ」の浅野秀則さんも渋谷区在住のベンチャー。
映画「E.T。」を観て、宅配ピザのビジネスを思いついたという、直感→実行あるべし、というお手本中のお手本。

浅野さんのビジネス哲学は、「『ピザーラ』成功の方程式」(講談社)に満載。
10年間に15倍という大躍進のポイントは、チャレンジと、スピードと、アクション。

思いついたら動く。
チャンスを感じたら動く。
いい人がいたら動く。
危ないと思ったら動く。
失敗したら動く。
とにかく動く。

吉凶動より生ず、という言葉があるけれど、動くことがたいせつであるということを、浅野さんの本では学ぶことができる。

ところで、この浅野さんも苦労をして成功を勝ち取ったタイプ。
牛乳ビンの紙ぶたの独占企業で儲かっていたお父さんの会社が傾いたのは高校生のころ。
その後、ラーメン屋やビデオのレンタル屋、クラブハウスなど、どちらかといえば「負け組」っぽいビジネスをしていたけれど、常に前向きに、トラブルや苦労をチャンスを見る姿勢でいたことが成功につながっていったという。

「苦節10年」なんていうけれど、「がんばったら成功した」みたいな話は庶民にはとってもわかりやすいし、元気が出る。
おまけに、たんにフランチャイズで儲けているんじゃなくて、「味」もいいからエラいと思う。

実は、私は「ピザーラ」も「To The Hearbs」もお気に入りです。