恵那山
前夜夕食の油にやられたのか、出かけるのが苦しいほどの胸焼けがします。「パンシロンクールNOW」も効き目がありません。山行中止も考えましたが、今回は格さんが同行します。ドタキャンだけは、何としても避けなければ…。「現地に着いても快復しなかったら、私は山を諦めて車で待っていよう」、そんな覚悟で出発しました。往路、格さんが運転を引き受けてくれました。私は助手席です。助かりました。
中央道の笹子トンネルを抜けて勝沼に入ると、甲府の夜景が目に飛び込んできました。空気が澄んでいるのでしょうか、何時にも増してキラキラ、ピカピカ。隅から隅まで遠くの遠くまで、鮮明に輝いて見えます。月並みな表現ですが、まさに宝石箱を開けたような光景でした。当然、山への期待も高まります。
…登山口の駐車スペースに到着すると、早々に準備を整えている人たちが居ました。既に出発した人も居ます。ところで私の胸焼けは? 現金なものでスッキリ全快、どこかに消えてしまいました(苦笑)。
さあ、天気は上々、風もなく、絶好の登山日和です。
恵那山(えなさん/2,191m)日本百名山 №76
■2010年5月15日(土)晴れ
■日帰り/サスケ会(格さん、ちゃぱ)
■行程/峰越林道ゲート⇔広河原登山口⇔頂上
■標高差/1,051m
■時間/06時20分~14時10分(7時間50分)
■参考/走行距離(655.8㎞)高速道路(調布⇔飯田\2,600)
初めて中央アルプスに登りました。実は、先週の荒島岳(2010年5月8日)からの帰路、中央道の車窓から、大きな大きな恵那山を眺めて、「よし、来週は恵那山に登ろう!」と決めていました。恵那山と言えば、島崎藤村「夜明け前」。私の記憶にも、馬籠宿から仰いだ雄大な姿が残っています。麓から見た恵那山は、さほど高くなく、横広でなだらかな印象でした。ところが、いざ登ってみると、予想に反して急登が続きます。頂上からの眺めはありませんが、道のところどころで、素晴らしいパノラマが開けます。陽が差し込む明るい樹林帯は、歩いていて爽快な気分になれます。道の整備は行き届いており、ゴミもほとんど見あたりません。いろいろな意味で、とても綺麗な山でした。
■追記/太腿の「攣り癖」が心配だったので、事前睡眠の確保、念入りな準備運動、マメな栄養補給、慎重な歩行など、可能な限り改善に努めました。その効果が実ったのか? たまたまだったのか? 今回は故障せずに下山することができました。ストックのお世話にもなりませんでした。「ほっ」としました。