BMW 2バルブOHVの定説  by シンゴル | 『七日日記』旅とバイクと日々雑感。

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(旅とBMW水平対向エンジンとツーリングとカメラの話)


先日同じR100RSに乗る方のブログで、2バルブOHVにまつわる矛盾する定説達を取り上げたものを読みまして、

(ちなみにこちらの写真が綺麗なブログです。http://motors41.exblog.jp/21355784/
なかなか面白かったので(ご了解を頂いた上)同じものをテーマに自分の感想を紹介したいと思います。




元ネタとなった定説達を羅列しますと。


BMW 2バルブOHVのサウンド(タペット音/Egn音/排気音)は、虫の音のように静かである事が望ましい。
BMW 2バルブOHVのサウンド(タペット音/Egn音/排気音)は、適度に賑やかなくらいが良い。


BMW 2バルブOHVは、速度40km?60kmあたりでハンドルがぶれる。
BMW 2バルブOHVは、速度100km?120kmあたりでハンドルがぶれる。
BMW 2バルブOHVは、直進安定性がピカイチである。


BMW 2バルブOHVは、1000kmで1L前後オイルを消費するのが"仕様"である。
BMW 2バルブOHVは、1000kmで200cc前後オイルを消費する事がある。


BMW 2バルブOHVは、直線番長である。
BMW 2バルブOHVは、ワインディングがすこぶる楽しい。


BMW 2バルブOHVは、3000km毎にEgnオイルを交換で十分。
BMW 2バルブOHVは、2000km毎にEgnオイルを交換するべし。


BMW 2バルブOHVは、新車でもオイル漏れするものである。
BMW 2バルブOHVは、オイル漏れを見逃してはいけない。


BMW 2バルブOHVは、10万キロでオーバーホールをさせたい。
BMW 2バルブOHVは、20万キロはオーバーホールは不要だ。


BMW 2バルブOHVのバルブクリアランス調整は冷間時に行う。
BMW 2バルブOHVのバルブクリアランス調整は温感時に行う。


BMW 2バルブOHVの実際燃費は、リッター24km前後である。
BMW 2バルブOHVの実際燃費は、リッター20km前後である。
BMW 2バルブOHVの実際燃費は、リッター18km前後である。
BMW 2バルブOHVの実際燃費は、リッター16km前後である。


BMW 2バルブOHVのバッテリーは軽自動車用では振動無対策によりNGである。
BMW 2バルブOHVのバッテリーは軽自動車用で問題無い。


BMW 2バルブOHVの始動時は、ある程度暖気をする。
BMW 2バルブOHVの始動時は、暖気無しで走り出す。


BMW 2バルブOHVのキャブ同調の際は、まず暖気をする。
BMW 2バルブOHVのキャブ同調の際は、暖気は不要である。


BMW 2バルブOHV用のオーリンズは硬い。
BMW 2バルブOHV用のオーリンズは柔らかい。


BMW 2バルブOHVは、おっさんバイクである。
BMW 2バルブOHVは、オシャレなバイクである。






以上の相反する定説に対し自分の思うところです(正しいかどうかは別ですが・・・)

BMW 2バルブOHVのサウンド(タペット音/Egn音/排気音)は、バルクリが適切ならある程度音がでていて普通。
また、綺麗に同調があっていると排気音が歯切れよくなると思います。


BMW 2バルブOHVは、ハンドルがぶれるなどと言われますが、
自分の乗ってきた2台は全ての速度域において全くぶれません。
両手を離してハンドルグリップをドンと押しても何もおきず、
振れるどころか非常に安定性が高いと思います。
振れが出るのはタイヤ・ホイール・ステムなど、他に問題があるのではないかと思います。
また、縦置きクランクのジャイロ効果で同年代に設計された他車と比較して非常に直進安定性が高いと思います。


BMW 2バルブOHVは、車体に問題がなければハンドルがぶれることは無い。
また上記の様にジャイロ効果で直進安定性がピカイチである。


BMW 2バルブOHVは、1000kmで1L前後オイルを消費するといわれるのは、
空冷1200に至るまでマニュアルに「1000Km走行で最大1Lのオイルを消費する可能性がある」と、
記載されている為だと思われます。
高回転を連続で使用し続けると消費量が増すので、
180Km/hで往復4時間巡航するなどと言ったな使い方をすればその位減るかもしれません。
日本での普通のツーリングではそんなに減ったことは無く、
1時間半ほどのサーキット走行でも殆ど減りませんでした。
自分の場合約3000Km毎のオイル交換時に油面を合わせるだけで足りています。






BMW 2バルブOHVは、ジャイロ効果のおかげで直進安定性が高くRSに至ってはカウルのおかげで
高速巡航がとても楽です。185Km/hで2時間連続走行するのも苦ではないと思います。
一方160Km/h以上でのブレーキング・コーナーリングには車体が揺れたりと不安を感じ、
フレーム・サス・タイヤのバランスがそういった状況を許容しないのだと思います。
一方でモノサスの車体ならば、
120Km/h以下のパワーの差が出にくい低中速コーナーの連続するコースなどは
現代のバイクと走っても遜色ない走りをするのですこぶる楽しいです。
パワー的には同年代の日本製バイクに引けを取っていたので直線番長とは言い難く、
高速巡航(高速を維持し続けるのが得意)&ワインディングが得意なツーリング番長でしょうか。


BMW 2バルブOHVのオイル交換サイクルは、3000km毎で十分と思います。
昔のオイルより性能も上がっていますので、より余裕があると思います。
鉱物油にこだわる話も聞きますが、私は100%合成派です。
オイルメーカーさん曰く、ガスケットが問題になるのは40年以上前の素材・設計の車輌で、
20~30年前の車輌に使われているものならば影響がないとのことでした。
「分子の大きさが異なる為・・・」などと言う話も聞きますが、
そもそも内燃機やガスケットのクリアランスと分子の大きさがかけ離れているので、
鉱物油・合成油の差は関係ないと伺いました。
漏れたり滲んだりする車輌は何のオイルを入れても大差ないと考えています。
それなら多少滲もうが分子が壊れにくく油膜・耐熱性共に性能の高い合成油が良いだろうということです。


BMW 2バルブOHVは、新車を知らないので新車でもでもオイル漏れするかどうか不明です。
今度経験のある方に聞いてみたいと思います。
ヘッドやシリンダー周りのオイル漏れは問題ですが、
プッシュロッドに関しては神経質にならない方が気が楽だと考えています。


BMW 2バルブOHVは、10万キロでオーバーホールをさせたい・・・
というか6万キロ位でやりたいです。
手間的にクラッチ交換時にやるのがいいのでしょうかね。


BMW 2バルブOHVのバルブクリアランス調整は、冷間時に行う。

BMW 2バルブOHVの実際燃費は、自分の場合高速でリッター20km前後、高回転多用して14Km。
普通のツーリング時の平均は18Kmです。


BMW 2バルブOHVのバッテリーは軽自動車用では容量が少ない場合が多くBOSHのセルモーターには
向かないと思います。
また、ブリーザー機構が無い為バッテリー周辺のフレームの錆がいい感じに進行するので
オススメはできません。


BMW 2バルブOHVの始動時は、ある程度暖気をしていましたが最近とあるメカの方の話を聞き、
始動後すぐに走り出して優しく風を当てながら暖気する様に変えました。


BMW 2バルブOHVのキャブ同調の際は、調整は走行温度まで油音を上げてから行います。


BMW 2バルブOHV用のオーリンズは体重56Kgの私には硬い感じがします。
タンデムもしないのでOH時にレートを下げたいと思っています。


BMW 2バルブOHVは、おっさんバイクである。
BMW 2バルブOHVは、オシャレなバイクである・・・。
う~ん、10代の頃はなんてダサいバイクだろうと思っていましたが、
今は自分がおっさんに追いついてしまった為か悪くないと感じてもいます。

けど世間的にはおっさんバイクでしょうねえ。





年末に紹介したテント型ガレージのガレイジーですが、

45年に一度の大雪を乗り切りました。

詳細は次回書きます。