西洋医学では、解剖学や生理学という基礎医学のフィルターを通して人間の身体や病気を認識します。

これはひとつのフィルター、例えば青色のサングラスのようなものです。青色のサングラスをかけると世界は青色に見えます。

一方、東洋医学では、経絡学や臓象学という、東洋医学における基礎医学のフィルターを通して身体や病気を認識します。

これもひとつのフィルターであり、赤色のサングラスです。赤色のサングラスをかけると世界は赤く見えます。

同じ身体や病気を見ているはずなのに、どの色のサングラスをかけて対象を見るかで、同じ物でも全く違った見え方になってしまうのです。

例えば、青色のサングラスをはずして赤色のサングラスにかけかえることで、以前は見えなかったものが見えてくることがあるのですね。

つまり、東洋医学的な見方をすることによって、西洋医学的には認識できないものを認識することができたり、それによって西洋医学的には原因不明なものを解決していく糸口が見えたりすることもあるということです。

もし、みなさんが東洋医学に興味がおありで、その内容を理解してみたいと思われるのであれば、今まで身体や病気を認識する際にかけつづけてきた西洋医学のサングラスを、一旦はずしてみてください。              つづく