「福岡着いたぁ〜!!」
なんの問題なく、福岡空港に降り立った。
実感はないけど、周りの広告が九州のもの。
ここから二度とない青春が始まる。
体験も自主研修も盛りだくさん。
秀「なぁ、あれやろうぜ!!」
既にテンションが上がってるのは男子勢。
そして私たちが今、いるのは長崎ハウステンボス。
宇「えぇー。怖いでしょ、絶対!!」
日「大丈夫、大丈夫。」
宇「日高くん、絶叫系好きじゃん!!」
男どもがやりたいと言ってるのはシューティングスターというもの。
(←キズナ合宿3のメガジップみたいなやつです。)
しかも、1人ずつ。
制服姿でスカートの私と千晃はレンタルのズボンを借りて、高台まで登る。
宇「やっぱやばいよ……。結構高いじゃん!!」
日「こういうとき、1番うるさい奴いないなって思ったら、今いないんだ。笑」
秀「真司郎もこういうの好きだもんね。」
千「真ちゃん、ちゃんと留守番してるかなぁ。」
西「…………。」
日「あれ、直也くん??」
日高くんの視線の先にはハーネス姿が妙に馴染んでる直也くん。
宇「あ、ホントだ!!直也くん!!」
直「…………見つかった。」
千「直也くんも乗るの〜?」
秀「直也くん、めちゃくちゃハーネス似合ってるな。」
直「可愛いからいいの。」
宇「直也くん、1人??」
直「…………。」
日「教師でこれやる人、直也くんくらいしかいないでしょ。」
直「日高、なんか言った?」
日「いえいえ!!」
宇「じゃあ、直也くん込みで順番決めしようよ!!」
西「うわ……。こういうの絶対最後になるんだよな……。運命なんだよな……。。。」
せーのっ
「「ジャンケン、ポン!!」」
西「ほらね、やっぱりこうなる。」
ジャンケンの結果、秀太、千晃、直也くん
日高くん、私、にっしーの順番。
日「にっしま最後なの、俺ちょっと心配だな……。」
宇「だよね。私もそう思う。……私、最後になろうか?」
西「なんでそんな心配なんだよっ!!」
宇「いや、だってねぇ。」
日「どうせビビり西島が発動して係員の人に迷惑かけるだろ??」
にっしーはお化け屋敷とかは大丈夫だけど、絶叫系とか乗り物はどうしてもビビってしまうみたい。
西「大丈夫だよっ!!」
日「ホントかなぁ。」
秀「じゃ、行ってきま~す。」
気づけば、秀太が係員さんに背中を押されて出発していた。
秀「フォ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!楽しいー!!!」
千「楽しそう!!」
係「……すいません、台に乗ってもらえますか?」
千「え?」
直「ちっこいからハーネスがロープに届かないんだって。」
千「うるさいな、分かってますよ、ちっちゃいのは。もう。」
そんなちっちゃい千晃が学年中で伝説の女になるのは少し先の話。
宇「ねぇ、やっぱり私最後の方が良かったやつだよ、これ。」
私まで順調に到着したのに、にっしーがなかなか来ない。
秀「押し問答してるんじゃない?係員さんと。笑」
直「あいつそんなビビりなの?」
確かに怖さはあったけど、景色は綺麗だったし、楽しかった。
千「あれ、にっしーじゃない??」
宇「ホントだ!!叫んでるよ。笑」
日「ここまで声が聞こえるってヤバイな。」
西「わぁー!!!!!」