日高side
修学旅行帰ってきて1日振り替え休日を挟んでからの久しぶりの学校。
西「やっぱりハードスケジュール過ぎない?!」
宇「うん、私もそうと思う。」
千「そうねぇ。これから大忙しだよね。」
秀「なんせ日数がないからな。」
嬉しいようでもう少し分散してほしかったイベント。
修学旅行が終わったと思ったらすぐに文化祭が控えていた。
そして、帰ってきて早々、直也くんが俺にこう言った。
級長中心に文化祭クラス実行委員作ってな、よろしく。
級長中心…………
って級長って俺じゃん!!
勝手に級長にされた挙句、勝手に実行委員にまで選出された。
まぁ、俺が巻き込まれたら巻き込む奴らは決まってるようなもんで。
でも、1つ問題があった。
そのクラス実行委員とやらはクラスで男女2人ずつ。
女子はもちろん宇野と千晃でいいんだけど、男が俺を含めて2人だから、西島か秀太、どちらかだけ、ということになる──────。
で、結果俺が選んだのは
秀太。
で、結果西島が拗ねた。
で、結果拗ねた西島を慰めていた宇野ですら面倒くさくなったらしく、もう5人でも多い方がいいじゃん!ってなって5人でやることになった。
で、級長だっていう理由で俺が実行委員のクラスリーダーになり、当たり前のように副リーダーに宇野を指名した。
宇野も半分諦めてたみたいだけどね。
で、話を戻すと。
高2の文化祭といえば高校生ラストの文化祭。
受験一色になる来年を前にはしゃげる最後のイベント。
俺らの学年は毎年、模擬店を出店していて、A組は焼きそばを作ることが決まっていた。
日「とりあえず早急にやらないといけないのは…………予算出して、試作やって、看板作って……。」
宇「私と千晃で試作班になろうか?」
秀「いや、俺と宇野ちゃんの方がいいだろ。」
千「ちょっと秀ちゃん!!」
直「確かに千晃じゃ食材が真っ赤になる可能性があるもんな。」
千「……直也くん、急に現れるのやめてよ。」
千晃の後ろからひょっこり顔を出した直也くん。
一体この人は忍者かよ。
直「最初はブツブツ言って日高もやる気になったか。」
日「……。」
宇「焼きそばなんだから大丈夫じゃない?ザクザク切ってけばいいんだから。」
秀「いや、それがこいつは危ない。千晃は看板製作に回れ。怪我したら危ないし。」
千「……はぁーい。」
西「じゃあ、俺は千晃と一緒に看板作ればいい?」
日「で、俺が予算を計算するのか……。」
宇「日高くん、計算得意じゃん。」
日「俺、文系科目の方が得意なんだけど。」
宇「……ファイト。笑」
いろんな意味で、怒涛の日々が始まろうとしていた。