西島side












「おはよー。」














”いつものように”みんなと合流して、











”いつものように”6人で学校に向かった。















日「結局昨日、7時まで一緒にやったよ。」





西「日高だって熱くなってたじゃんかー。」





秀「昨日、帰り際に会ったとき、2人とも変なテンションだったもんな。」





真「なんで5人で帰らなあかんねん。」





千「5人?もしかして直也くんも一緒に帰ったの??」





日「たまたま会ってね。」






宇「仲良いね……。」






真「俺は実彩子と帰りたかった。」






宇「はいはい。」


























”いつものように”学校に着いた。







”いつものように”日常が始まる。



































──────はずだった。
























宇「ねぇ、なんかいつもより騒がしくない?」















学校が近づくにつれて、周りが騒がしい。












日「だな。なに?」







西「ねぇあそこに人がいっぱいいる。何があんの?」











そういった瞬間、俺はその台詞を前にどこかで言ったことがあるような気がした。















秀「あそこは確か、生徒諸連絡掲示板、があるとこだよな?」








真「そんやな。ちょっと……ちょっと、ごめんな。」













人ごみをかけ分けて前に進む。














──────そうだ。









これは千晃の処分が下されたときの通知書が貼られてた時と同じ状況。
















そして──────。












西「……なんだよ、これ。」

















2年A組




宇野実彩子、西島隆弘は




 誘拐事件に巻き込まれた過去がある。




犯人のターゲットは宇野実彩子。




西島隆弘は巻き添えをくらった。









そして。




犯人はまだ捕まってない。


























周りの生徒の目が俺らに注がれる。








宇野ちゃんは紙をじっと見つめていた。














直「こらー、何やってんだよ。もうチャイムなるぞー。ん?どうかしたか?」












教師にはまだ話が伝わってなかったらしい。












直「なんだよ、これ……。」












さすがの直也くんも絶句した。












西「宇野ちゃん、行こう。」





日「宇野。」










千晃の張り紙の時は取り乱した宇野。






でも、この時は表情を一切崩さなかった。









そして。











宇「…………誰がやったんだか知らないけど、私、こんなのに負けないから。」












そう言い放った”宇野実彩子”は本当にかっこよかった。




















でも。













誰がやったんだ、こんなこと。











俺らの日常を壊すのは……



















誰だ?