ミッキーと　入れかわるように　やってきたのが　Ｍダックスのギャビン君。

ミッキーに　ちょっとしかられても　　自分のキャリーケースに逃げ込んでいた小心者だったのですが‥‥

お散歩もしっかり行って‥‥

　しかし　おとなしかったのは　その日の夜まででした。

一人で寝かすのはかわいそうと　管理人とうちゃんが　

　　　　　　　　　　寝室へ連れて上がろうとして抱っこしたときです。

ギャビンを抱っこしてギャビンの毛布類を持とうとしたとき

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いきなり　　がぶっと　指に咬み付きました。

確かに面接に行ったときにかなりハイテンションだったので

　　　　　　　　　　　　　　　興奮して歯をあてることはあったのですが‥

そういえば飼い主さんは機嫌が悪いといきなり咬むことがあって‥　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　と悩みをうちあけておられました。

まあ　大丈夫だろうと　思ってお預かりしたのです。

当然　管理人とうちゃんにも　咬みクセがあるらしいよ！　とは伝えてありました。

　　　お昼の間はとても機嫌よくすごしていました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　それでこちらもすっかり安心していました。

犬の精神安定にと普段使ってる寝具と大好きなおおきな犬のおもちゃも

一緒にお預かりしたのですが　どうも　かなり自分のもの！というように

　　　　　　　　　　　　物に執着する傾向が強いようです。

咬み付いてからは　サークルに手をいれようとするだけで

　　　　　　　　　　　　　　　　　とびかかって咬もうとします‥‥

仕方がないので　サークルで独りで眠らせることにしました。

さて　翌朝　今度は散歩のリードをかけようと首輪に手をかけると咬もうとします。

なんとかリードをつなぐとうそのようにはしゃいでお散歩！お散歩！です。

引っ張りクセもひどいので　散歩中に基本的な歩く練習とステイの練習をいれます。

アイコンタクトも割と上手にでき　ステイも短い時間ならできるようになり散歩を終了。

走ったりもしながら機嫌よくお散歩終了。　

ところが　身体を拭こうとしたら　ガウガウ‥‥

だんだん自己主張が強くなっていきます。

サークル内の物や　犬のおもちゃをさわろうとすると　とるな！さわるな！と　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　もう大騒ぎです

翌朝は散歩のリードをかけるどころではありません。

あきらめて　運動場で遊ばせます。　

その間に　ギャビンの情報を収集。

どうも以前預けられていたショップで男性のスタッフが咬み付く場合があるので

背中をグッとつかんで世話をされていたことがわかりました。

そのトラウマもあるかも‥

飼い主さんの話でも　家族の方も　咬まれていたとか‥‥

そういえば　お迎えに行ったときもなかなかキャリーケースに入ってくれない‥と

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　苦労されていたっけ‥

執着することが非常に強いのでおもちゃを取り上げ、毛布類も洗濯して　

　　　　　　　　　　　自分のお家のように！という環境を変えることにしました。

サークルの扉をさわろうとしても　ガウ　っとくるので　考えてしまいます。

夕方の散歩もリードがかけれないので　運動場でボール遊びをします。

何個かのボールを投げるのですが　ちゃんと近くまでは持ってきてくれます。

飽きるまで遊びました。

このまま改善できないのかと　悩みながらの世話です。

家でもこの調子だったら　飼い主さんも　大変だろうなあ‥

しかし　しかし　

事態は思わぬことで　好転する気配に！

ギャビンにおやつとしてあげたガム棒がギャビンは固くて食べれなかったようで

サークルの際に残っています。

それに目をつけたのが我が家の食い意地のはったふたり‥‥　慎吾と愛花

ふたりが　サークルにはりついています。

慎吾は　それ　おれっちにくれよ！と　大きな声で　バウバウ！

ギャビンも　まけずに言い返していますが　しばらく見守ることにしました。

ギャビンが　根負けしたのか静かになってきました。

そういえば　ちいさいけど気の強いミッキーには頭があがらなかったっけ‥‥

うちのでっかいホスト＆ホステス犬は

特に小さい犬にはやさしいのでギャビンが何をしても怒らない。

それで　ギャビンもしたい放題、　愛花に好き好き攻撃をしたりやりたい放題。　

そこで　まさか慎吾に　バウバウ攻撃　にでられるとは

思っていなかったみたいで　結構これが効いたようでした。(笑)

翌日からは少しガウりが減って　無駄吠えも少なくなりました。

お散歩もなんとかリードをつけて出れるようになり、

このままあと一週間ほどいたら　ずいぶんよくなるだろうになあ　と

　溜息をつきました。

さて　最終日の朝　先に運動場へ出そうとしても出ないので

これは逆戻りかなあ？　と　ちょっと落胆して　

みんなが散歩にでかけたあとで　ギャビンを運動場に出すことにしました。

なかなか　外に出ようとしないのですが　リードを見せると喜んでついてきます。

運動場でも身体をすりすりしたり飛びつこうとしたり　

　　　　　　　　　　　まるで散歩をせがんでいるようにもみえます。

せっかくなので　覚えたステイ（停座）を使って

　　　　　　　　　　　座って待たせてそっとリードを　首輪につけます。

おとなしくリードをつけました。

やったね！　ギャビン！　お利巧さん！　

　　　　　　　　　　　　　ｇｏｏｄ　ｂｏｙ！を連発してほめます。

ギャビンも　うれしそう！

そのままみんなの後をおいかけてお散歩に！

でもね、ギャビンがね、とってもおりこうさん　なんです。

左横にちゃんとついて歩きます。全然ひっぱらないんですよ。

　　　　　　　　　　　　　半歩下がっているんです。

ちょっと前にでようとしても　ＮＯ！　というとちゃんと目をみて戻ります。

え～！　いきなりお利巧さん！

ＳＬＯＷはゆっくり　ＲＵＮで一緒に走ります。　ＳＴＡＹもばっちり！

ちょっとこのまま返すのが残念な気にもなります。

もう少しよくなるになあ‥‥

でも　おうちに帰るときがきましたね。

さあ、　ギャビン　おうちへ帰ろうか！　といって

キャリーケースを持ってきて開けると　さっと　入ります。

ほんとに　お利巧さん！

指定の時間に飼い主さん宅へ到着しました。

お世話レポートを渡しながら　気づいた点を　飼い主さんに説明します。

おうちの方全員が咬まれた経験があるそうです。

どうすればいいですか？とのことでしたので

年齢的なこともありますが　去勢を獣医さんと相談してくださいとお話しました。

100％が０％になることはないけれど　それが80％でも70％でもさがって

効果のある場合が多いし、前立腺の病気の予防にもなるということを

説明させていただきました。

去勢が可哀想だという家族がいるとのことでしたので

毎日世話をされる方の意見を最優先してもらってくださいね　と

アドバイスさせていただきました。

一番たくさん接する方が世話が困難だと思っては大変です。

基本の基本の訓練をお世話する上で必要だったため実施したこともお伝えしました。

ほかにも　いろいろと　悩まれていることがあったようでしたので

都度　獣医さんに相談するまでもないようなことでも　気になるようでしたら

気軽にいつでもご相談ください　と　お話して　辞しました。

夜　ギャビンの様子が気になるので　お電話をさしあげたところ

すごく　落ち着いています。攻撃的なところもなく拍子抜けするようです。

と　明るい声でお返事が返ってきました。

やれやれ　です　　。

せっかくと一緒に生活するのですから　苦痛にならないようにしないと

お互いが悲しすぎます。

ギュッと抱きしめて　ほっぺすりすりできるように　　なるといいですね。

なにしろ　家族なのですから。