これは重大な出来事です。

そして、Xbox GamePassにも発売日から対応します。

歴代のPlayStationプラットフォームでのみ販売されてきたペルソナシリーズですが、2020年にP4GがSTEAMで販売されたことに始まってP3P,P4G,P5RとXboxとWindows PCに本格参入する事態を招いたわけです。

 

 

Xboxが2002年に発売されてからというもの、日本のゲーム業界は和サード、ゲームメディアなど文字通り総力を挙げてXboxが日本で普及しないようあらゆる手をつくしてきました。

特にPS3より早期に投入され性能も優れていたXbox360に対するネガキャンはすさまじく、Xbox360時代にMicrosoftが和サードに対し時限独占を持ちかけたときも、MSからお金だけ受け取って後発のPS3版に力を入れる徹底ぶり。

PS版のみ大々的に報じて他機種版の報道はおざなりにするゲームメディアなど、その事例は枚挙にいとまがありません。

 

ニンテンドーダイレクトが誕生したのはこうしたゲームメディアの動きを嫌った側面を無視することはできず、現在では世界最大の影響力を誇るゲームメディアに成長したのも当然の話です。

ユーザーは正しい情報に飢えていたんですから。

 

昨今のMicrosoftの動きは明らかにこうした時代の反省を踏まえたもので、時限独占という中途半端なことをせず会社ごと買い取るなど徹底した手段を採ってきました。

もちろん、フィル・スペンサーというゲーム大好きな幹部がMicrosoftにいたことは極めて幸運なことでしたが。

 

そして遂に、和サード側が折れてきました(笑)。

当然です。

日本のPSの売り上げだけではペイできないほど彼らは大きな組織へと肥大化しているのですから。

今回の記事はその象徴的な出来事といって良いでしょう。

 

 

今までを軽く振り返ってみれば、ジョーカー(ペルソナ5のキャラ)がスマブラに登場しながらもニンテンドースイッチにペルソナ5を出さない徹底ぶり。

訳が分かりませんね。

また、先日発売されたPlayStationクラシックにも初代ペルソナが収録されるほど、PS=ペルソナ、というイメージは非常に大きなものだったのです。

※PSクラシック公式サイトは既に消滅しています(笑)

 

 

見てのとおり、最終的にはこれら3作はマルチプラットフォーム化されたようですが、今までPS一辺倒だったソフトがまっとうにマルチ化されたことに意味があるのです。

日本で商売するのにSwitchを加えないのはどうかと思いますが時間の問題ではないかと思います。

 

そして、初報がXbox系イベントで明かされたことが何より重要なのです。

PS、Switch系イベントが初報なら、日本のゲームメディアは後発となるXbox系のイベントなどまともに報じない事など火を見るより明らかです。

ゆえに、Xbox系のイベントで初報を出すことが何よりも重要なことでした。

今回、Showcaseを見ていましたら、驚くべきことに一部日本のゲームメディアがリアルタイムでTwitter更新をやっておりました。

今までなら絶対にありえなかった事です。

 

アトラスは時々超長いアンケートを募集していますが、私は毎回、「今後、PlayStationと運命を共にするのか、マルチ化して生き残りを図るのか」と書き続けてきました。

今回のアトラスの回答で彼らは後者を選んだと感じます。

妥当な選択だと思います。

 

 

もちろん今までどおりPS版を新品で買うのもユーザーの自由。

ただし中古はメーカーに1円もお金が入りませんから、次回作を出して欲しいと思うのなら最適な方法ではありません。

生産すら終わったレトロハードなら話は別ですが。

ともかく私はXbox GamePassでペルソナシリーズを楽しみます。

これも多様性の一つではないでしょうか。