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執務室に入ったナオは有人が経済3団体の代表との会合を調整している間に、麻白川・麻黒田と続いた財務省出身の無能な国立銀行総裁の首切りを行った。
「もしもし、麻黒田さん?」
「はい・・・。」
「角田です。」
「はい・・・。」
「お分かりでしょうが、今日中に辞表を提出して頂けますか?」
「・・・・あの・・・総理のご指示に従いますから、職に留まる事は出来ませんでしょうか?」
麻黒田が懇願する。
「いえ、結構です。消費税増税に賛成する国立銀行総裁は一切信用出来ません。」
「あ、いや、あれは・・・。」
「もう・・・ハッキリ言わなければなりませんか?穏便にと思っていたのに・・・馬鹿は要らないと言っているんです。お分かりになりました?」
「うっ・・・・解りました・・・辞めれば良いんでしょ。辞めてやりますよ。」
開き直った様子で熱り立つ雰囲気が受話器から伝わってくる。
「そう、始めからそう仰って頂けたら時間のムダが無かったのですけどね。じゃ、失礼。」
ナオは相手の言葉も聞かずガチャ切りしてやった。
次に外務省次官へ嫌がらせの電話を掛ける。
「もしもし、角田です。」
「あ、はい、おはようございます総理。どの様なご用件でしょう。」
「はあ~?何を言っているんですか!外遊を今日から始めるから日程を決めろと言ったでしょ?」
「あ・・・それは・・・現在調整中でして・・・今日からはちょっと・・・・。」
「はあ~?相変わらずボンクラですこと。こんな簡単な仕事さえ出来ないんですね。本当に失望しますわ。」
「いや・・・あの・・ボンクラって・・・」
「あら?また違う言い方で言って欲しいのですか?」
「うっ・・・・いえ・・・しかし、あの、外遊と為ると相手もある事ですので、こちらの都合でどうこう出来ない事も御座いまして・・・。」
「言い訳は結構。出来ないのならとっととお辞め頂きたいのですが?」
「そ、それは・・・全力で取り組みますので、今暫くお時間を・・・お願い致します。」
「仕方ないわね・・・・じゃあ、明日にはキチンと調整して下さいね。
出来なかったら辞表を持って官邸へ来て下さい。」
再びガチャ切りする。
横で聞いていた有人は苦笑いするしか無かった。
それを横目で見ていたナオがプッチンプリンした。
「有人さん!何を笑っているの?あなた、この前私が言った事忘れたの?ちゃんと避妊しなさいって言ったでしょ!!」
いきなりミサイルを撃ち込まれた有人は笑顔が凍り付き言葉が出ない。
「あ・・・う・・・」
「今度私に隠れて奈緒としちゃったら許さないから。覚えて置いてよね!」
そう言いながらナオから有人へ書類が投げつけられる。
「あ・・・。」
「拾え!!」
女王さまの怒りを買った下僕は、素直に書類を拾い集めて女王さまの前に差し出す。
「解ったわね。奈緒と勝手な真似をするのは金輪際厳禁だからね。」
「あ、はい・・・。」
優柔不断ここに極まれり。
どちらからも迫られ、どちらからも禁じられる。
ホトホト男は情けない・・・。
「じゃあ、経済人の方々と会いに行きましょう。」
睨みつけられて縮み上がった有人は、女王さまの後ろをトボトボと付いて行く。
続く
執務室に入ったナオは有人が経済3団体の代表との会合を調整している間に、麻白川・麻黒田と続いた財務省出身の無能な国立銀行総裁の首切りを行った。
「もしもし、麻黒田さん?」
「はい・・・。」
「角田です。」
「はい・・・。」
「お分かりでしょうが、今日中に辞表を提出して頂けますか?」
「・・・・あの・・・総理のご指示に従いますから、職に留まる事は出来ませんでしょうか?」
麻黒田が懇願する。
「いえ、結構です。消費税増税に賛成する国立銀行総裁は一切信用出来ません。」
「あ、いや、あれは・・・。」
「もう・・・ハッキリ言わなければなりませんか?穏便にと思っていたのに・・・馬鹿は要らないと言っているんです。お分かりになりました?」
「うっ・・・・解りました・・・辞めれば良いんでしょ。辞めてやりますよ。」
開き直った様子で熱り立つ雰囲気が受話器から伝わってくる。
「そう、始めからそう仰って頂けたら時間のムダが無かったのですけどね。じゃ、失礼。」
ナオは相手の言葉も聞かずガチャ切りしてやった。
次に外務省次官へ嫌がらせの電話を掛ける。
「もしもし、角田です。」
「あ、はい、おはようございます総理。どの様なご用件でしょう。」
「はあ~?何を言っているんですか!外遊を今日から始めるから日程を決めろと言ったでしょ?」
「あ・・・それは・・・現在調整中でして・・・今日からはちょっと・・・・。」
「はあ~?相変わらずボンクラですこと。こんな簡単な仕事さえ出来ないんですね。本当に失望しますわ。」
「いや・・・あの・・ボンクラって・・・」
「あら?また違う言い方で言って欲しいのですか?」
「うっ・・・・いえ・・・しかし、あの、外遊と為ると相手もある事ですので、こちらの都合でどうこう出来ない事も御座いまして・・・。」
「言い訳は結構。出来ないのならとっととお辞め頂きたいのですが?」
「そ、それは・・・全力で取り組みますので、今暫くお時間を・・・お願い致します。」
「仕方ないわね・・・・じゃあ、明日にはキチンと調整して下さいね。
出来なかったら辞表を持って官邸へ来て下さい。」
再びガチャ切りする。
横で聞いていた有人は苦笑いするしか無かった。
それを横目で見ていたナオがプッチンプリンした。
「有人さん!何を笑っているの?あなた、この前私が言った事忘れたの?ちゃんと避妊しなさいって言ったでしょ!!」
いきなりミサイルを撃ち込まれた有人は笑顔が凍り付き言葉が出ない。
「あ・・・う・・・」
「今度私に隠れて奈緒としちゃったら許さないから。覚えて置いてよね!」
そう言いながらナオから有人へ書類が投げつけられる。
「あ・・・。」
「拾え!!」
女王さまの怒りを買った下僕は、素直に書類を拾い集めて女王さまの前に差し出す。
「解ったわね。奈緒と勝手な真似をするのは金輪際厳禁だからね。」
「あ、はい・・・。」
優柔不断ここに極まれり。
どちらからも迫られ、どちらからも禁じられる。
ホトホト男は情けない・・・。
「じゃあ、経済人の方々と会いに行きましょう。」
睨みつけられて縮み上がった有人は、女王さまの後ろをトボトボと付いて行く。
続く