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そこに居たのはさっき話しに出てきた泰葉の師匠古那屋だったのだ。
これには泰葉が驚いた。
「どうして師匠が一緒にいるの?」
【う~む・・・変だな・・・。古那屋さんは結城一門、すなわち古河副会長とは関係ないはずなのにな・・・・。】
「うん・・・。師匠は引退した比不眠さんの一門だから・・・。結城一門なんて有名な所と関係は無いわ。どうして・・・・一緒に・・・・。」
【・・・なぁ・・・ちょっと言い難いけど・・・嫌かもしれんが、ちょっと二人の近くで会話が聞けないかな?】
「あ・・・う・・・ん・・・・」
【すまんが頼むよ・・・。どうしても理由が知りたい。あ・・・そうだ、持っているスマホでちょっと録音してくれ。】
「あ・・・うん・・・解った・・・・。やってみる。」
泰葉は何気ない感じでコンビニの店内に入りスマホをいじりながら、二人に気づかない体を装って近づいていく。
少しづつ二人の会話が耳に入り始めた。
「・・・・・と、いう感じで進んでいます。古那屋さんも協力をしてもらえますよね?」
「う・・・・む・・・。仕方無い。副会長がどうしてもと言うのなら・・・協力しましょう・・・・。」
しかしそっと近づく泰葉に古那屋が気がついてしまった。
「・・・よぉ、泰葉じゃないか。久しぶりだな。元気にしているか?」
ちょっと驚いた演技をしながら泰葉が答える。
「あ・・・師匠・・・。ご無沙汰してます。師匠もお元気そうで・・・。」
「ああ・・まあ・・・あ、そうそう、念願の四段昇格おめでとう。良かったな。」
「・・・・ありがとうございます。師匠が喜んでくれるとは思わなかったですが・・・・。」
「おい、人聞きの悪い事を言うな。・・・そういうところは変わって無いんだな。少しは大人になりなさい。」
「・・・・そうですね・・・。そうなれるように・・・精進します。」
「うむ・・・。じゃあな、私はちょっとこれから用があるのでお先に失礼するよ。」
「あ、はい。お疲れ様です。」
その様子を横目で見ながら負毛犬はそっと側を離れて店から出ていった。
【・・・う~む・・・何やらキナ臭い相談事を話していたような気がするな・・・。それにしても・・・微妙な関係の様だな、あの師匠とお前は・・・・。】
「うん・・・まあ、ちょっとね・・・。なんか・・・悪巧みしているような気がした・・・・。でも・・・いくら何でも師匠がそんな事に加わっているなんて信じたくないけど・・・・。」
【まあ・・・そうだろうな・・・あ、そうだ、そろそろ対局の時間が近いぞ。会館へ急ごう。】
「あ・・・ホントだ。また走るの嫌だから、早めに出たのに・・・。」
【それ、走れメロス。】
「もう、誰がメロスだってぇ~のよ。」
そう言いながら泰葉は将棋会館の対局場へと走る。
【まあ・・・そうはぶてんなって。】
「はぶてとらんもん!・・・ハァ・・・ハァ・・・走っている途中で苦しいから・・・余計な事言わないでよ!」
【やっぱり・・・はぶてとるじゃねぇか。】
続く
そこに居たのはさっき話しに出てきた泰葉の師匠古那屋だったのだ。
これには泰葉が驚いた。
「どうして師匠が一緒にいるの?」
【う~む・・・変だな・・・。古那屋さんは結城一門、すなわち古河副会長とは関係ないはずなのにな・・・・。】
「うん・・・。師匠は引退した比不眠さんの一門だから・・・。結城一門なんて有名な所と関係は無いわ。どうして・・・・一緒に・・・・。」
【・・・なぁ・・・ちょっと言い難いけど・・・嫌かもしれんが、ちょっと二人の近くで会話が聞けないかな?】
「あ・・・う・・・ん・・・・」
【すまんが頼むよ・・・。どうしても理由が知りたい。あ・・・そうだ、持っているスマホでちょっと録音してくれ。】
「あ・・・うん・・・解った・・・・。やってみる。」
泰葉は何気ない感じでコンビニの店内に入りスマホをいじりながら、二人に気づかない体を装って近づいていく。
少しづつ二人の会話が耳に入り始めた。
「・・・・・と、いう感じで進んでいます。古那屋さんも協力をしてもらえますよね?」
「う・・・・む・・・。仕方無い。副会長がどうしてもと言うのなら・・・協力しましょう・・・・。」
しかしそっと近づく泰葉に古那屋が気がついてしまった。
「・・・よぉ、泰葉じゃないか。久しぶりだな。元気にしているか?」
ちょっと驚いた演技をしながら泰葉が答える。
「あ・・・師匠・・・。ご無沙汰してます。師匠もお元気そうで・・・。」
「ああ・・まあ・・・あ、そうそう、念願の四段昇格おめでとう。良かったな。」
「・・・・ありがとうございます。師匠が喜んでくれるとは思わなかったですが・・・・。」
「おい、人聞きの悪い事を言うな。・・・そういうところは変わって無いんだな。少しは大人になりなさい。」
「・・・・そうですね・・・。そうなれるように・・・精進します。」
「うむ・・・。じゃあな、私はちょっとこれから用があるのでお先に失礼するよ。」
「あ、はい。お疲れ様です。」
その様子を横目で見ながら負毛犬はそっと側を離れて店から出ていった。
【・・・う~む・・・何やらキナ臭い相談事を話していたような気がするな・・・。それにしても・・・微妙な関係の様だな、あの師匠とお前は・・・・。】
「うん・・・まあ、ちょっとね・・・。なんか・・・悪巧みしているような気がした・・・・。でも・・・いくら何でも師匠がそんな事に加わっているなんて信じたくないけど・・・・。」
【まあ・・・そうだろうな・・・あ、そうだ、そろそろ対局の時間が近いぞ。会館へ急ごう。】
「あ・・・ホントだ。また走るの嫌だから、早めに出たのに・・・。」
【それ、走れメロス。】
「もう、誰がメロスだってぇ~のよ。」
そう言いながら泰葉は将棋会館の対局場へと走る。
【まあ・・・そうはぶてんなって。】
「はぶてとらんもん!・・・ハァ・・・ハァ・・・走っている途中で苦しいから・・・余計な事言わないでよ!」
【やっぱり・・・はぶてとるじゃねぇか。】
続く