はぁ。
つまんねえなぁ…
夏休みなんて最高につまんねえ。
「ねぇ、この辺にコンビニない?」
「コンビニ?
車で5kmくらい走ればあるよ。」
「徒歩なら?」
「1時間くらい。」
「1時間も歩けないよ…
喉がカラカラで死にそう…」
「あっ!」
髪はボサボサ、無精ひげが生えていて、大きなリュックを背負った男が倒れそうになるのをとっさに支えた。
「大丈夫?」
「大丈夫じゃない…水のみたい」
「ちょっと待ってろ。」
家に走り、冷蔵庫にあった麦茶を持ってきた。
男は麦茶の容器の蓋を開け、ゴクゴクとがぶ飲みした。
「はぁ〜生き返った!君は命の恩人だ。本当にありがとう。」
「どういたしまして。」
「てか…腹減ったぁ〜」
男の腹がグーーーーっと大きく鳴った。
「ねぇ、助けてくれたついでに飯も食わしてくんない?」
「は?」
「このままじゃお腹と背中がくっついちゃうよ。」
「知らねえよ。」
「だよね。見ず知らずの男に飯食わす筋合いないよな。」
「うん。」
「でもこのままじゃ俺は腹ぺこで死ぬ。死んだら見捨てた君のせいだからな。」
「は?」
そんなこと言われて、本当にコイツが死んだら困るし、なにより暇だし助けてやることにした。
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月曜日にコロナに罹患し、急遽お休みになりました^^;
症状は軽くて割と暇だったので短編書きました。
曲のような感じで展開すると思いますが、楽しく読んでもらえたら嬉しいです。