続きです!

 

 

※相櫻

※BL

※学パロ

 

自己責任でお願いします🙇🏻‍♀️

 

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二度目の再会は偶然だった。

 

学習しない自分は運命だと思って、また期待した。

だから、自分でした質問に後悔している。

答えなんて分かりきっていたのに。

 

 

「俺だったら何も言わないと思った?あんなことしても平気だと思った?」

 

「…ごめん。」

 

「後悔、してる?…あの日のこと。相葉くんも無かったことにしたいんだよね…。」

 

「申し訳ないことをしたとは思ってる。そんなことできないけど、できるのなら無かったことにしたい。」

 

 

ファミレスの喧騒が遠くに聞こえた。

 

相葉くんにとって俺は経験を得るための道具だったんだ。

無かったことにしたい過去なんだ。

誰にも喋らないから選ばれただけだったんだ。

 

 

精算なんてできるわけないのに。

 

偶然に電車で痴漢から守ってくれた相葉くんに勝手に期待した自分はバカだと思う。

あの日、無理やりシたのは俺に少し好意があったからなのではないかと期待してしまったんだ。

 

 

そんなはずはないのに。

 

もう、忘れようと覚悟を決めて相葉くんと連絡できる手段をたった。

 

 

前を向こうと決めたのに、

松本くんから相談依頼を受けた友達の名前を聞いて簡単にその覚悟は揺らいだ。

 

 

 

「俺が普通に人と恋愛できるように、相手して。」

 

 

花火の音から守ってくれた相葉くんに最後の賭けに出た。

相葉くんが俺を好きになってくれるかもしれないチャンス。

好きになってくれなくても一緒にいられるチャンス。

 

あの日の罪を償ってもらおう。

 

 

「断る権利、ないよね。」

 

 

脅すように言った。

 

まだ煌々と燃えている相葉くんへの恋心を隠して、

相葉くんに罪悪感を与えた罪はいつか償うから。

 

今だけはこの腕の中にいたい。

 

 

虚しい、と

めんどくさい、と呟く相葉くん。

 

分かってる。向こうには気持ちなんてない。

そんな相手との行為なんて虚しいし、めんどくさいだろう。

 

ただの罪滅ぼし。

だから俺が相葉くんを好きなことがバレたらダメなんだ。

 

必死に声を我慢して自分の気持ちを隠す。

 

口を開けば好きだと言ってしまいそうになる。

 

 

俺以外の人を何人も抱いた腕だと分かっていてもどうしても相葉くんが

 

 

「欲しいよ…」

 

 

シャワーを浴びる相葉くんの気配を感じながら、ベッドの上で自分の膝を抱えて呟いた。

 

うとうとして、いつの間にかうたた寝をしてしまっていた。

 

揺すられて目を開けた時、

 

相葉くんの顔が俺を見ていてまだ夢の中かと思ってしまった。