続きです!
※相櫻
※BL
自己責任でお願いします🙇🏻♀️
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内心、繋がらなければいいのにと思ってしまっている。
そんな期待とは裏腹に電話は繋がった。
「もしもし…」
『…はい。』
櫻井くんの声なんて数えるほどしか聞いていないし、そんなに種類も知らないのに、
これは怒っている声だとなんとなく察した。
「俺、相葉だけど。その、大丈夫、だった?」
『なにがですか?』
「今朝、とか、身体、とか…」
『…あー、大丈夫。』
「そ、そっか。」
『…それだけ?』
「え?…あぁうん。」
突き放すような櫻井くんの言葉には怒りというより無関心という感じで、肩透かしをくらった気になる。
「あ、あのさ、昨日、俺変なこととか言ってなかった?」
『…特に』
「その…酔った勢いで…あの…」
『そういう関係を持ちかけたのは俺なんだから、気にしないで。』
「そ、そういう関係って…」
『…じゃあ、また』
「あ!櫻井くん!」
『なに?』
「…今夜会える?」
『…うん。』
電話切って、机に肘をついて頭を抱える。
「あーもー!どうしよー!」
会ったところでどうするのがいいのか分からない。
このよく分からない関係をいつまでも続けられないと分かっているけど、断ち切れない。
櫻井くんのことは好きだ。
自分にとって特別すぎる相手だ。
でも、恋人になりたいかと言われたら分からない。
ただ大事で守りたくて、めちゃくちゃにしてやりたい。
酒に毒されて消えた記憶でも
微かに手のひらに残る櫻井くんの肌を滑る感触、
耳の奥に響く甘い櫻井くんの声。
思い出すと、ゾクっと欲情して身体が小さく震える。
理性とか常識で測れば、俺と櫻井くんの関係は間違っているし、俺は櫻井くんに好意を持っていい立場じゃない。
それでも、この身体は櫻井くんしか求めない。
だから…
「よし、俺はバカなんだ…難しいことは考えず本能のままに生きよう。」
すべての思考を放棄して、午後の仕事は全く捗らなかった。