続きです!

 

※相櫻

※BL

 

自己責任でお願いします🙇🏻‍♀️

 

 

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泡沫の眠りから覚めると、時刻は深夜1時半を回っている。

 

 

「もう、こんな時間か…」

 

 

明日も仕事なんだから寝ないといけないとは思っても、変な時間に寝てしまったため目はすっかり冴えている。

 

 

干しっぱなしの洗濯物を取り込んで、部屋に干し直そうとベランダに出た。

 

 

この季節の夜中は想像を超える寒さだ。

 

 

「さっむ!」

 

「ねぇー、寒いよねー」

 

「っ!?」

 

「久しぶり、しょ〜ちゃんっ」

 

「あ、相葉くん…」

 

 

隣の部屋のベランダで柵に頬杖ついてこちらを見ている相葉くんの姿。

 

 

「夜ふかしだね。何してたの?」

 

「別に何も」

 

 

相葉くんをあしらうように答えながら洗濯物を取り込む。

 

 

「こんなに寒いと寝付けないよね〜。」

 

「そうですね」

 

「映画、面白かった?」

 

「っ!?な、なんで…?」

 

「音デカ過ぎw あの映画、俺も見たかったんだよね〜。」

 

「…。」

 

「ねぇ、もしかして聞こえてる?」

 

「な、なにが?」

 

「シてる声。」

 

「…た、たまに?」

 

「やっぱりか〜、お恥ずかしいね〜」

 

「…わざとらしいくらいにデカい声だから」

 

「女の子たちって大胆だよね〜。欲に素直で羨ましい」

 

「相葉くんは、…」

 

「ん?」

 

「相葉くんは…欲に素直じゃないの?」

 

「俺は求められたらしてあげるだけだよ。自分からは求めない、かな?」

 

「ふーん。」

 

「でも」

 

「?」

 

 

相葉くんが妖しい瞳を俺に向ける。

 

 

「素直になりたいかも。」

 

「…試しになったら、いいんじゃない?」

 

「試していい?翔ちゃん」

 

「へ?」

 

「今日は一段と寒いよね。」

 

 

後に引けなくなる予感が身体中に走っている。

このまま相葉くんの瞳を見続けることは危険だとアラートが鳴っているのに、俺は目を離せない。

 

 

「…。」

 

「こっちに来ない?お隣さん。」

 

 

今ならまだ間に合う。

断れば、まだ助かる。

 

それなのに、熱くなる身体が嘘をつけない。