続きです!

 

※相櫻

※BL

 

自己責任でお願いします🙇🏻‍♀️

 

 

---------------------

 

 

 

 

 

明日は休み。

連日の残業で溜まった疲れを癒すにはこのボロアパートの風呂では物足りない。

 

まだまだ冷える冬が続いてる。

 

 

「よし、銭湯行こう。」

 

 

準備をして、部屋を出ると

同じタイミングで隣の部屋のドアも開いた。

 

 

「あれ?銭湯いくの?今日も寒いもんね〜」

 

「…相葉くん」

 

「よし、俺も行こ〜」

 

 

とんだデジャブだなと思いながら準備をする相葉くんを待つ。

 

あの日、初めて出会った隣人の正体がまさか自分の運命の人だったなんて…

 

 

そんな少女漫画みたいな綺麗な話ではないかも。

 

 

「うー、さむっ。こんな日はやっぱ大きいお風呂がいいよね〜」

 

 

相変わらずマイペース。

その軽装なら財布も持ってないんだろう。

 

初対面の時と何も変わってないと思いながらも、

自然に繋がれる手から伝わる温もりはあの時は知る由もなかった。

 

 

「翔ちゃん。」

 

「ん?」

 

 

お互いに交わす声も随分と甘い。

 

 

「大好きだよ。」

 

「うん、俺も。」

 

 

あの日の帰り道。

お互いに「特別な人なんてできない、自分が1番。」なんて話をしておいて、

 

今ではお互いが特別で1番になるなんて。

 

 

 

 

「銭湯はやっぱ最高だったね〜」

 

白い息を吐きながらしみじみと言う相葉くん。

 

「ね〜。あったまった〜」

 

「翔ちゃん明日はお休みだよね?」

 

「…そうですけど?」

 

「フフ、あったかいお風呂の後の翔ちゃんは最高だもんね。」

 

 

楽しそうに話す相葉くんは案の定財布を持ってなくて、風呂代とコーヒー牛乳代を俺に払わせた。

 

 

「…身体で払ってもらうから。」

 

「へ?」

 

「風呂代とコーヒー牛乳代!」

 

「わー、なんか変態おじさんって感じw」

 

「なっ!」

 

「うそうそ。ご奉仕しますよ?」

 

 

あざとく笑うこの色男をどうしてやろうかと思う。

 

 

「翔ちゃん、ずっと俺のそばにいてね?」

 

「…うん。ずっと相葉くんの隣にいるよ。」

 

「フフ、これからもよろしくね。お隣さん。」

 

 

今日も隣人は眠らない。