続きです!
※相櫻
※BL
自己責任でお願いします🙇🏻♀️
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温かい肌が重なり合って、抱きしめ合うことがこんなに落ち着くものなのかと初めて知った。
「…ごめん…身体、大丈夫?」
「大丈夫…。」
「やっぱ…間違いないんだけど。」
「へ?」
「愛してます。あなたのこと。」
「…な、何言ってんの?身体の相性が良かっただけでしょ?」
「それだけじゃないよ…」
「へ?」
「"俺たち初めて会った気がしないんですけど"」
「…。」
俺がいつも女を引っ掛ける時に使う常套句。
「俺もそんな気がした。」
「相葉さん…」
「生まれる前から知ってた気がする…。そんなわけないけど…」
「ロマンチックなこと言うね。女を口説く時の決め台詞?w」
「違いますよ。貴方を口説いてるんです。」
「俺の名前も知らないくせに。」
「貴方の名前を知ったら俺はもう引かないけどいい?」
「…。」
「必要以上に近づきすぎないようにしようって思ってたんだけどな…」
それで頑なに敬語使ってたのか…
「相葉さんは俺と関わらない方がいい。」
「残念。もうそれは無理そう。」
「え…」
「教えて?名前。」
「…櫻井、翔…」
「翔…綺麗な名前。」
「…もう、後に引けなくなった?」
「俺のものになるまで一生付き纏うよ。」
「じゃあ、相葉さんのものになったらいらなくなるの?」
「一度手にしたら死んでも離してやらないよ。」
「…相葉さん、俺を愛して?」
「もちろんだよ。翔ちゃん。」
呼び慣れないはずのあだ名も相葉雅紀に言われると随分と耳馴染みが良かった。
自然に重なる唇は長く暗闇にいた俺を引っ張り上げてくれるような感じがした。
お互いのことはまだ何も知らないはずなのに、
何も知らなくてもずっと深いところで知り合っている気がしてならない。
もしかしたらほんとに
"俺たち初めて会った気がしないんですけど"
どこかで出会っていたのかもしれない。
生まれる前から…