続きです!

 

※相櫻

※BL

 

自己責任でお願いします🙇🏻‍♀️

 

 

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あれから、2人で暮らし始めるまでそこまで時間はかからなかった。

 

本当のことはまだ言えていないが、

 

学費を自分で払っていること、生活費はすべてバイト代から出していることを知った相葉雅紀は問答無用で俺を家に住まわせた。

 

 

申し訳ないと思いながら、正直ギリギリの生活をしていた俺は甘えてしまっている。

 

 

 

「おかえり、早かったね。」

 

仕事から帰って来た相葉雅紀を出迎える。

"今から帰る"と連絡があってから20分後。

いつもならもう少しかかるはずなのに。

 

そんなことを思っていると相葉雅紀は嬉しそうに紙袋を掲げた。

 

 

「駅前の唐揚げ屋さんセールしてたから買ってきちゃった!出来立てだから熱いうちに翔ちゃんと食べたくて走ったw」

 

「フッ、冷めたらあっためればいいじゃんw」

 

「家のレンジのクオリティじゃ揚げたての感じは再現できないよ〜。ほら食べよ?お腹空いてる?」

 

「うん…!」

 

 

相葉雅紀との毎日はなんでもない平凡な日々で自分がただの大学生なような気がしてしまう。

 

晩御飯を食べ終わってソファでくつろぐこの時間が俺は好きで、

 

「学校楽しかった?」

 

相葉雅紀の太ももを枕に寝転がって、他愛もない話をしながら過ごすと自然と眠たくなってくるから不思議だ。

 

「ん〜、特に。そっちは?」

 

「俺は今日も翔ちゃんに早く会いたいって思ってたよ。」

 

「フッ、まじめに仕事してんのか?w」

 

「してますよ?翔ちゃんに会えるのを楽しみに一生懸命働いてましたよ?」

 

「そうですか。えらいえらい。」

 

 

相葉雅紀は俺の前髪をサラッと掻き分けておでこにキスを落とした。

 

 

「帰って翔ちゃんがいなかったらどうしよって不安になる。」

 

「ん?」

 

「今が幸せすぎて、いつか翔ちゃんは俺のそばからいなくなるんじゃないかって…」

 

「…相葉さん」

 

「だから家に帰って翔ちゃんがおかえりって言ってくれる姿を見たらすごく安心する。」

 

「…俺はどこにも行かないよ。住む家も金もないからなw」

 

「翔ちゃんの居場所はここだよ。」

 

 

次は唇にキスをされる。

 

俺の居場所はここだと言ってくれる相葉雅紀は今日も優しく俺を抱いて、確認するように熱く繋がってくれる。

 

それでも俺はこの人を心のどこかで裏切っているんだ。

 

 

いつか…本当のことを言ったら…どうなるんだろ

 

 

綺麗な黒目が真っ直ぐに俺をみるけど、俺のくすんだ瞳では見つめ返せなくて目を逸らした。