続きです!

 

※相櫻

※BL

 

自己責任でお願いします🙇🏻‍♀️

 

 

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スマホが何度もバイブレーションを鳴らす。

 

「あ〜もぉ、誰だよ…」

 

相葉雅紀が出勤して1時間が経った頃。

朝ごはんの食器を洗っている最中にしつこく鳴るスマホに耐えられず、手についた泡を洗い流してテーブルに置いていたスマホを手に取った。

 

「…。」

 

ディスプレイに表示されていたのは

見たくもない名前。

 

 

できるだけ関わりを減らしてフェードアウトを狙っていたのに、そう簡単にはいかないらしいことを察した。

 

 

「…はい、もしもし。」

 

『あぁ、櫻井?元気?最近ノリ悪いけど、どうした?』

 

「あぁ、えっと…ちょっと身体壊しててさ…」

 

『まじ?大丈夫?』

 

「ん〜、ちょっとは良くなったかな…?」

 

『そっか〜。でも安心したわ。俺らのグループ抜けるつもりかと思ってたからさ。』

 

「え…。」

 

『抜けたいなんて言わないよな?お前だって金貰ってんだもんなw』

 

「あ、あぁ…もちろん…」

 

『もし抜けたいなんて言ってきたら、今までお前に分けてた金、全部返してもらわないといけなくなるからさ〜、勘弁してくれよ?』

 

「ハ、ハハ…わかってるよ…」

 

『じゃ、また元気になったら一緒に稼ごうな〜』

 

「お…おう。」

 

 

一方的に切られた電話。

俺はしばらく何も考えられずにいた。

 

 

逃げられないんだ…あいつらからは…

 

 

この2年半で稼いだ金額は優に200万を超えている。

そんな金すぐに返せるわけがない。

家族や親戚には貸してくれなんて言えないし、学生の俺に金を貸してくれるような貸金業社もないだろう。

それに金を返したところですんなりと抜けさせてもらえるとも思えない。

 

このグループのバックにはもっとやばいグループがいるとなんとなく分かっているから。

 

 

「どうしよ…」

 

 

警察に素直に全部話してしまおうか、

でもそしたら相葉雅紀に迷惑がかかる。

それに家族も悲しむだろう。

 

 

自業自得のくせに今更後悔して、どうしようもなく不安に襲われる。