続きです!
※相櫻
※BL
自己責任でお願いします🙇🏻♀️
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家についてすぐお風呂に入れられた。
上がったら美味しそうなお鍋ができていて、グツグツと食欲をそそる音を立てている。
「お腹空いたでしょ?ご飯にしよ。」
いつも通りの態度。
でも、俺は今そのテンションには乗れなかった。
申し訳なさすぎるから。
たくさん謝らなきゃいけない、正直にすべてを話さなければいけない。
たとえ、それによってこの関係が終わってしまおうとも俺には話す義務がある。
だからすべてを話す前に最後に抱きしめて欲しかった。
いつものキスが欲しかった。
「相葉さん…」
キッチンでご飯をよそう相葉雅紀を後ろから抱きしめた。
「ん?」
「抱きしめて。」
「背骨、折れちゃってもいい?w」
「うん、強くして。」
俺の方を向き直った相葉雅紀はぎゅーっと力一杯抱きしめる。
その腕の中は初めて会ったあの日からひとつも変わらず安心できる場所だ。
「キスして…」
「もちろん。」
重なる唇も二人の全てを教えてくれる。
愛はここにあると気づかせる。
「相葉さん…俺はあなたに好きになってもらえるような奴じゃない」
「なんで?」
優しく微笑んで問いかけてくれる相葉雅紀に俺は全てを話した。
今までしてきたことを全部。
相葉雅紀はずっと穏やかに聞いてくれて、苦しかった胸が溶かされていくようで気づいたら俺は泣いていた。
「それで…グスっ…グループ抜けるなら今までのお金ッグス返せって言われて…でもッ俺、そんな金ないからック」
「そっか。辛かったね、翔ちゃん。」
「ッグス…相葉さんには迷惑かけれないからッ、でも、離れたくないから1人でなんとかしなくちゃって…」
「うん、そうだったんだね。」
「…結局ッ…迷惑かけて…お金だってッグス」
「気にしなくていいよ。お金より翔ちゃんの方がずっと大事だから。」
「ッグス…こんな俺と一緒にいてくれてありがとう。ッ今まで騙しててごめんなさい。」
伝えなきゃいけないことを伝え終わって、
頭を下げた。
もうこれで最後になると思ったら涙が止まらなかった。
相葉雅紀とずっと一緒にいったかっけど、それは俺のわがままだ。
「全部許してる。てか、最初から怒ってないよ?だから、これからもここにいて?」
「…へ?」
「俺は翔ちゃんと一緒にいられるんならなんだって捨てれるよ?俺が弁護士なのを気にしてるならそんなの辞めてやるし、罪悪感で苦しいなら俺も一緒に苦しむから。」
「相葉さん…」
相葉雅紀が俺を優しく包み込む。
「死んでも離してやらないって言ったでしょ?」
「…うん」
「痛かったね。」
相葉雅紀が殴られた頬を優しく撫でる。
「…うん」
「もうっ、俺以外に触らせたらダメでしょ?」
「…うん」
「誰にも渡さないから。」
「うん、俺も…離れない」
「お鍋あとでもいい?」
「うん…」